ジャーナリストの有田芳生氏が統一教会問題でまたも注目発言だ。同氏は18日、自民党の萩生田光一政調会長が参院選公示前の6月中旬に東京・八王子の「世界平和統一家庭連合」(旧統一教会)関連施設を生稲晃子参院議員と訪問した件を認めたことについて言及。萩生田氏の動きを巡って「信者たちが怒っている」となどと語った。

 渦中の萩生田氏はこの日、党本部で取材に対応。旧統一教会との関係について「地元の支援者の中に(旧統一教会の)会員がいて、その縁で訪問した。生稲氏は施設のことは知らなかった」と説明した。

 旧統一教会の霊感商法が社会問題になっていたことには「今はそういうことはないと認識していたが、思いが足りなかったと反省している。(今後は)一線を画す」と明言。旧統一教会の関連団体の会合に9万円の会費を支払ったことも認めた一方、団体からの財政支援や寄付を受けたことは否定した。

 これに即反応したのが有田氏だ。立憲民主党の旧統一教会被害対策本部会議に出席後、本紙の直撃取材に明かしたのは旧統一教会内部の意外な反応。「萩生田さんの場合は、いま信者たちが怒っているんですよ」と切り出すと「1991年に萩生田さんが八王子市議になった時から、(同氏は)教団と親しかった。30年間関わっていたと、信者たちが怒って言い始めているんです」と衝撃的な内情を暴露した。

 さらには「清和会の会長候補の萩生田氏は、この問題をあいまいにせずにきっちり説明しなければならないです」と厳しく指摘。「山谷えり子さん、下村博文さんは一番(旧統一教会と)関わりがあるわけで。萩生田さんはこの程度(の説明で)逃げ出しちゃダメですよ」と語った。

 自民党は旧統一教会と自民党議員の関係について、党としては独自調査しないことを明言しているが…。有田氏が明かした話通りなら、今後は旧統一教会内部から萩生田氏へ新たな矢が向けられることもありそうだ。