日本維新の会の代表選(27日開票)に立候補している足立康史衆院議員(56)が18日、代表選の無効を求める異議申立書を代表選挙管理委員会(岩木均代表選挙管理委員長)に提出した。

 足立氏が異議申立書とともに証拠資料として提出したのは2つのツイッターの投稿だ。

 維新の空本誠喜衆院議員は18日未明にツイッターに「支援者廻りをしながら、直接代表選の投票用紙への書き方をご説明。そして纏めて投函。みなさまへ『投票用紙には馬場伸幸と書いて、お早めに郵送を!』」と馬場氏の名前が書かれた6枚の投票用紙の写真とともに投稿していた。

 また、大阪府の中野稔子府議は同日、ツイッターで「ある議員がご自身の一般党員の皆様に郵送する前に自分が集めるので勝手に発送しないで欲しいと言われたそうです。その議員の推薦している候補者以外を記載したいが、出来ない状況であると言うことでした」と投稿していた。

 足立氏は「馬場伸幸候補の推薦人が有権者たる一般党員の投票の秘密を侵したことを明確に示している。これは代表選挙規則第12条及び同第13条並びに代表選挙要項第6条に規定する秘密投票を侵害しているだけでなく、特別党員の地位を乱用した投票強要に当たるものであり、到底、看過できるものではない」と指摘。

 そのうえで「選挙手続きに重大な瑕疵(杜撰な往復葉書等)があるのみならず、実際の選挙運動において重大な違反が行われ、選挙の公正が著しく損なわれたことは明らかであり、代表選挙管理委員会は選挙の無効を宣言すべきである」と求めた。

 空本氏はこの日、正午前に「報道機関の方からも関心を頂き、加熱しすぎない様に、一時削除しました」と足立氏に指摘されたツイートを削除した。代表選には足立氏、馬場氏のほかに梅村みずほ参院議員が立候補している。