東京都議会で7日に代表質問が行われ、小池百合子都知事が脱炭素社会実現に向けた取り組みである新築住宅への太陽光パネル設置義務化について言及した。

 質問に立った都民ファーストの会の荒木千陽氏は「一定程度の義務を求めるのなら、合わせて十分な補助制度を設計して示すべきですがどうか」「一部では切り取りや誤解があるように見受けられる。丁寧に説明すべき」と質した。

 小池氏は「先月、EUはカリフォルニア州やニューヨーク州に続いて、新築住宅等に太陽光発電の設置を義務付ける脱炭素化に向けた強力な道筋を示した。こうした世界の趨勢に危機感を持って行動すべき時です」と太陽光パネルの設置義務化は世界的な流れだと訴えた。

 義務化は「個人ではなく事業者を義務の対象としている」と説明。「より実効性のある制度にするため、専門家の意見を聞きながら検討し、必要な支援等につなげたい」と話した。

 太陽光パネルの設置義務化には批判もあるが、小池氏は改めて推進を表明した。