日本維新の会・岬麻紀衆院議員(53)が16日、国会内で会見を行い、選挙公報に記載した大学の非常勤講師などの肩書き詐称疑惑について釈明した。

 この問題をめぐっては、地域政党「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長が、3年前の参院選で、日本維新の会と共同で公認した岬氏ついて経歴の一部に虚偽の疑いがあると指摘していた。

 岬氏は参院選出馬時、減税日本を通して作成した選挙公報に「亜細亜大学非常勤講師」との経歴を記載。これが虚偽であったとの疑惑が報じられた。その後、「杏林大学非常勤講師」の記載についても同様に疑惑報道がされて早急な対応が待たれていた。

 岬氏は会見で、大学が個別に定義している非常勤講師には当てはまらなかったことを認めて「認識と確認の甘さがあった」と頭を下げて謝罪した。

「経歴を詐称しようという気持ちは毛頭なかった」と強調した岬氏は「33年前の当時、私が20歳のころのことです。十分な確認ができていなかった」と話し、反省として議員報酬1か月分を寄付するとした。

 同党は岬氏に対し口頭での厳重注意の処分を発表している。