社民党の福島瑞穂党首(66)は13日、記者会見し、参院選の比例代表で公認を取り消していたキム・テヨン(金泰泳、本名・井澤泰樹=59)氏がれいわ新選組から立候補することに「党としては非常に残念」と話した。
キム氏は今年1月に社民党の参院選比例代表での立候補が発表されていたが、今月6日に公認取り消しとなった。すると12日に山本太郎代表率いるれいわ新選組が、キム氏の比例代表での擁立を発表。キム氏は先月末で社民党へは離党&公認辞退届を提出していたとして、山本氏は「キムさんは筋を通した」と問題ないとしていたが、社民党関係者や支援者からは「説明と謝罪がない」「節操がない」などと批判を浴びていた。
キム氏を社民党からの立候補する際、話をまとめたという服部良一幹事長(72)は「個人の考えとしては非常に不愉快な思いをしている。本人の説明がなければ、れいわさんからの説明もない。私が思っている考えとは作法、流儀が違うというのが率直な感想です。ただ離党し、(公認を)辞退している。これ以上関係ないので、申し上げることはない」と話した。
福島党首は「本人から辞退があって、慰留したが一身上の都合で、はっきり理由はおっしゃってくださらなかった。社民党とすれば非常に残念ですが、また新たに候補者として出てこられる方もいる。残念ながら公認を降りられたということなので、それはそれとして、社民党としてまた頑張ってやっていきたい」とキム氏やれいわとの間で事を荒立たせるつもりはなく、終止符を打ちたいとした。