「永田町の空気を読まない」と宣言している、れいわ新選組の山本太郎代表(47)の立ち位置を如実に示す動きが12日、都内で繰り広げられた。
れいわは参院選比例代表に東洋大教授のキム・テヨン(金泰泳、本名・井澤泰樹=59)氏の擁立を発表した。だがネット上ではれいわやキム氏への非難の声があふれ、誹謗中傷はれいわ本部にも届いている。というのも、キム氏は今年1月に社民党から参院選で公認を得ていたが、先月に辞退したばかりだったからだ。
キム氏は「去った人間が詳しく言うのは批判的ニュアンスになる」と言葉を慎重に選んだが、社民党の党大会で、党勢が落ち込んでいる現状分析がなかったことに失望。「社会的弱者、少数者を念頭においた政策に加え、経済政策でシンパシーを感じている」とれいわに打診し、“電撃”公認発表となった。だが受け入れたれいわ側も「節操がない」と批判されたわけだ。山本氏は「政治に打って出て、世の中を変えたいと思った時にれいわに求めてもらったのはありがたい。(社民党としこりが残る)可能性はあるのかな? ウチは何もない。向こうがどう考えるか」と淡々とした様子だった。
逆にれいわから出て行った人もいる。れいわ旗揚げ時からの古参メンバーだった渡辺てる子氏(62)が東京・練馬区議補選(17日投開票)に立憲民主党公認で立候補している。立民の山岸一生衆院議員がスカウトしたもので、くら替えが判明した際、れいわの支持者の間では動揺が広がり、れいわの先行きを危ぶむ声も出た。それでも渡辺氏の応援に駆け付けた山本氏は「『てる子、れいわを捨てて、裏切るのか?』なんて1ミリも思いませんでしたよ。れいわで頑張れといっても補選で勝てない。野党第一党の船を借りて、気持ちよく送り出すのは当たり前」と円満移籍を強調した。
山本氏も一昨年の都知事選に立候補し「野党連携を壊した」と言われたが、昨年の衆院選では一転、野党共闘に協力している。離合集散を繰り返す政治の世界で、現実的に柔軟に動くのは当然との考えで、今回の一連の動きも既存の政党のあり方や永田町の慣習をブチ壊したい姿勢が出たものといえそうだ。












