渋谷のど真ん中に〝観測気球〟 巨大看板を掲出するSODの狙い

2021年12月01日 17時53分

渋谷の一等地に広告が掲出される(東スポWeb、画像を一部加工しています)
渋谷の一等地に広告が掲出される(東スポWeb、画像を一部加工しています)

 推定総額5000万円看板設置の目的とは――。大手メーカー「ソフト・オン・デマンド(SOD)」が、2日の早朝にも渋谷のシンボル「渋谷109」の〝ほぼ隣〟、道玄坂交差点近くのビルに、縦およそ7メートル、横10メートルという巨大看板を掲出することが分かった。

 SODによると掲出期間は1年間で、年に数回デザインを変更。気になる費用は「年間費用は少なくとも3000万円以上、さらに看板の張り替えも1回数百万かかるので…あとはお察しください」とのこと。ざっくり見積もっても5000万円近くはかかるであろう一大プロジェクトだ。

 同社は2008年にも同所付近に看板を設置したことがあるが、性感染症予防啓発運動の一環としてのものだった。今回は純粋にメーカーとしての巨大広告となる。

 経営陣の一人は「渋谷はSOD創業の地であり、また昔は撮影などでも大変〝お世話〟になってきた『原点の街』でもある。以前の活気を取り戻しつつある渋谷を、さらに明るく照らすお手伝いができれば」と語るが、現実的な理由もあるという。
「渋谷で遊ぶ20歳代を中心とした世代に対する〝市場調査〟の意味合いもある」と語るのはSOD関係者の一人だ。

「昔のように作品をメーカーで選ぶ時代ではなくなっている今、メーカー名を大きく出すことで若い世代にどこまで刺さるのかを確認したい。さらに看板にハッシュタグを明記することで、拡散してもらうだけじゃなく、ウチに流入する人が何を求めているのかも調べたい、という側面もある」

 ここまで巨額を投じ、街頭に広告を出すメーカーはないとあって業界内も興味津々。ある制作関係者も「違法の無料動画だけじゃなく、SNSでも結構きわどい動画が出てくるから『作品を買う』までたどり着く若者が本当に少なくなった。どんな結果が出るか、興味深い」と語る。

 若者の文化発信地・渋谷に打ち上げた〝観測気球〟。その成果やいかに――。

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