銀座クラブの背に腹は代えられぬ事情 時短要請にも半数500軒は通常営業 

2021年01月10日 11時30分

8日午後8時過ぎの銀座のクラブ街。ほとんどのネオンがついていた

 首都圏の一都3県に再発令された緊急事態宣言を巡っては、飲食店を中心に午後8時までの時短要請も出ている。これに対し、日本を代表する東京・銀座の夜の歓楽街のクラブの多くは、時短要請を拒否して通常営業を続けている。

 昨春の緊急事態宣言では臨時休業の要請があり、店だけでなくホステスらにも持続化給付金が出た。しかし、今回は時短要請だけのため、ホステスらの補償問題には触れられていない。

 銀座のクラブオーナーは「時短要請に協力すればクラブに1日あたり上限6万円の協力金が出ますが、焼け石に水。クラブは午後8時ごろからお客が入る。にもかかわらずアルコール類の提供は午後7時まで。これでは商売にならない。時短要請を受け入れたら、店は潰れ、ホステスは路頭に迷う。ホステスたちの給料も払えません」と語る。

 緊急事態宣言が再発令されるという情報が流れたころから、クラブのオーナーやママたちはLINEで連絡を取り合い対策を練っていたという。再発令が確実になった時点で、都の時短要請を拒否して通常営業を続けることを決定したという。

 銀座の大箱クラブ店長は「現段階で約500店舗のクラブが通常営業することに賛同してくれてます。リサーチするとそれ以外のクラブでも、背に腹は代えられないということで、通常営業を続けているようです」と明かす。

 銀座には1000店舗以上のクラブがあるとされるが、半数に及ぶクラブが通常営業というわけだ。実際、“花金”の8日午後8時過ぎ、銀座のクラブ街では、ほとんどの看板に明かりがついていた。とはいえ、街を歩く人はあまりいなかった。

「新型コロナ対策の特別措置法改正案では、時短要請に協力しない店には50万円以下の罰金で、店の名前を公表するそうですね。改正法案が国会で成立するのは2月の初旬だと報道されている。それまでは通常営業を続けますよ」(クラブ関係者)

 時短要請を拒否し、銀座のクラブは断腸の思いで通常営業しているようだ。

【関連記事】