鳥取砂丘で落書きが禁止の理由 簡単に消すことができるのになぜ

2019年04月05日 16時00分

 鳥取県は4日、鳥取砂丘でアルファベットと顔のような絵の落書きが発見されたと発表した。既に職員らが原状回復した。1月にも落書きが見つかっており、県は4月下旬からの大型連休に備え付近の巡回を強化する。県によると、観光客が3日午後2時20分ごろ、砂丘の西側で落書きを発見、自然公園財団に連絡した。縦35メートル、横27メートルほどの大きさで「SEBASTiAN」の文字と顔のような絵が書かれていた。

 砂丘への落書きは条例で禁止されており、1月にも落書きをした外国人観光客に注意した。県は1月、多くの観光客が訪れる砂丘の入り口に、イラストと英語や韓国語などで注意を促す看板を設置していた。

 砂丘の落書きは雨風で自然に消えそうなもの。わいせつな落書きで早急に消さなければならないとしても、簡単に消すことができるだろう。なぜ条例で禁じているのか。

 2009年に施行された「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」第10条では「面積が10平方メートルを超える」文字、図形、記号を鳥取砂丘の地面に表示することを禁止とし、違反すれば5万円以下の罰金となる。

 法曹関係者は「昔から鳥取砂丘は落書きが絶えません。女性器などのわいせつな落書きで観光客が不快に感じることがありました。そもそも自然公園法では景観を損ねるとして、許可なく広告物を掲示することを禁じていますが、地面への落書きが広告に当たるかどうかは判断は難しいのです。そんな中、観光客が多い鳥取砂丘には、企業や商品の広告や、テレビ番組名が落書きされることもありました。そのため、大きな落書きを条例で禁じたのです」と語る。