Jリーグは26日、サポーターがたび重なる新型コロナウイルス感染対策ルール違反を犯したJ1浦和に対して、けん責と罰金2000万円の処分を発表した。

 浦和を巡っては、5月21日の鹿島戦(埼玉)の試合前にサポーターの集団がスタジアム正面入口付近で大声で合唱。さらに、7月2日のG大阪戦(パナスタ)でも一部のサポーターが集団で応援歌を合唱した。これらの行為はJリーグの定める新型コロナ対策ガイドラインに違反しており、声出し応援緩和に向けた実証実験の対象外でもあった。

 そのため、事態を重く見たJリーグは厳罰を決定。過去最高額タイとなる罰金2000万円を科した。

 ただ、ファンやサポーターからは浦和以外の違反事例を追及する声が上がった。特に鹿島では10日の札幌戦(札幌ドーム)で0―0のスコアレスドロー後に、一部のサポーターがマスクを外して大声を出しながら選手を挑発。これに激高したDF安西幸輝と言い合いになる場面に発展した。さらに鹿島のサポーターは執拗に選手に対する挑発を続け、マスクを外して大声を出したり上半身裸になる者まで現れた。

 この違反行為は大きな注目を集めただけに、ネット上では「鹿島も処罰しないと不公平だと思う」「まずは浦和に処分下されたが、鹿島もアウェー札幌戦でのマスク無し声出しについて処分されるかな」などと糾弾する声が上がった。

 浦和に続く処分はあるのか、今後の動向も注目となりそうだ。