
青森ミッドナイト競輪(FⅡ)が19日、開幕する。今節のシリーズリーターは地元の木村弘(29=青森)。前検日は控えめな中にも今年の青森競輪オープニング開催を優勝候補として迎える意気込みと緊張感がヒシヒシと伝わってきた。
物静かで大きなことは口にしない木村から、珍しく強気な決意表明が出た。「あっせんが入った時から、ここでしっかりやろうと思って準備してきました。地元は今年最初で最後かもしれないという思いで責任感を持って走ります。ちょっと緊張しますね」
前回松戸で今年2度目の優勝を飾り、気分よく地元戦を迎えられた。決勝は残り1周で5車が落車する番外レースではあったが、このアクシデントに巻き込まれずに済んだのも木村が赤板から一度も先頭を譲らず風を切っていたからこそ。「先行していればいいことがあると久々に感じたレースでした。とにかく勝てたのが一番。気持ちも自然と上向きました」。弾みをつけて今節に臨めることが何よりも大きいと感じている。
3月下旬に冬季移動先の日本競輪選手養成所(静岡県伊豆市)から地元の八戸に戻ってからは中身の濃い練習に明け暮れている。「みんな(移動先から)帰ってきて活気があります。街道でもバンクでもバッチリ乗れましたよ」。臨戦過程は申し分なし。あとは結果で応えるのみだ。
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