いやぁ~、良かったです。何とか2年連続グランプリ出場を決めることができました。ギリギリの18位ですが、18位と19位では天と地の差がありますからね。もうホッとしています。

 チャレンジカップ最終日は優勝戦で中島孝平さんが3着以上だったら中島さんがグランプリに行ってボクが落ちるという状況でした。中島さんが5着でボクがグランプリに行けることになったんですけど、この〝待ち〟はつらかったですね。二度とこんな思いはしたくないです。

 この日は優勝戦前にボートレース多摩川を出て篠崎仁志と一緒に空港で優勝戦のリプレーを見ていまいした。もし中島さんが3着以上だったら、空港で大暴れしてしまうところでした。それくらい精神的には追い込まれてましたね。

 来年以降はもっと余裕を持ってチャレンジカップに臨めるように、しっかり賞金を積み重ねたいですね。できればグランプリのトライアル2ndからスタートできる6位以内に入るかどうかというところまで行きたいです。チリも積もれば山になる――。チリツモ作戦をしっかりとやっていきたいです。

 とにもかくにもグランプリです。今年は池田浩二さんも賞金ランク15位でグランプリ出場が決まりました。浩二さんとグランプリに出場できる。これが一番うれしいですね。ずっと浩二さんと一緒にあの舞台に立ちたいと思っていましたから…。

 ボクのグランプリ初戦は6号艇。やっぱり6号艇は「遠いな」ということはありますけど、昨年も6号艇スタートでしたからね。ここで3着を確保できたことが大きかった。今年もしっかりと舟券に絡みたいですね。その後は得意のガラポン抽選で乗り切ります。昨年はトライル2ndで2回連続で白玉(1号艇)を出しました。今年も枠番抽選でやりますよ! エンジン抽選よりも枠番抽選です。

 チャレンジカップも序盤に6着を3本並べるなど苦しい戦いになってしまいました。エンジンも出ていなかったけど、やっぱり自分の問題でしょうね。調整力の無さ、判断力の悪さです。悪い流れを変えることができませんでした。

 4日からは鳴門のPGⅠ・BBCトーナメントに出場します。枠番抽選で運をフルに発揮して流れを変えてグランプリに行きたいですね。鳴門は3回、優勝しているしイメージもいいですからね。

 江戸川で出会った憧れの新庄剛志さんは監督就任後も精力的にパフォーマンスをしてファンを喜ばせています。ボクも負けられません。新庄さんが「ビッグボス」ならボクは「ビッグマウス」ですから…。

☆にしやま・たかひろ 1987年5月15日生まれ。福岡支部の97期生。2005年11月の若松でデビュー。2008年9月の若松で初優勝。2020年9月の徳山ダイヤモンドカップでGⅠ初優勝。同年12月にはグランプリ初出場で初優出。SG優勝は未経験。通算41V(GⅠ2V)。今年の獲得賞金額は6758万6532円(18位=チャレンジカップ終了時点)。座右の銘は「笑う門には福来る」。トーク力、開会セレモニーのパフォーマンスはボートレーサーの中でも随一。「ボート界のエンターテイナー」としてレースはもちろん陸に上がってもファンを楽しませている。