
ボートレース尼崎のGI「尼崎センプルカップ(開設68周年記念)」は15日、4日間の予選が終了し、16日の5日目には準優勝戦が行われる。
予選首位通過の丸野一樹(滋賀=29)に続き2位で準優勝戦に進んだのが地元の藤岡俊介(兵庫=37)だ。
兵庫が誇るスピードスターも気が付けば中堅という年齢になった。しかし、スピードに頼ったレーススタイルから〝大人〟のスタイルへと変身を遂げつつある。
それを今節でも証明している。2日目2Rの2コース戦。スリットから優勢に進めながらも1Mは落ち着いて立ち回り、1号艇だった伊藤誠二(愛知=46)を先に行かせて差しに転じ、勝利を挙げた。これには「冷静にレースできましたね」と自画自賛だった。
この1着でリズムに乗り、4日目予選ラストの8Rも得意の逃げで準優勝戦の好枠を射止めた。
「試運転だと目立たないが、レースに行くといい。出足型でレース足がしっかりしている」と仕上がりには納得している。
地元・兵庫勢は思わぬ苦戦を強いられたが、その中で一人気を吐く。「もう微調整で。スタートは気持ち良くバチッと行けてないけど、準優はしっかり行きたい」。渾身のスタートを決めて初の地元記念優出を狙う。
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