格闘技イベント「RIZIN」のケージ大会「TRIGGER 2nd」(23日、静岡・エコパアリーナ)でクレベル・コイケ(32)が元UFCファイター・佐々木憂流迦(32)に2ラウンド(R)3分22秒で一本勝ちを収めた。

 多士済々のフェザー級の中でも最強の呼び声の高いクレベルは、これが8か月ぶりの復帰戦。RIZIN側との契約問題などで足踏みの形となったが「次はタイトルマッチ」と早期のベルト戦線再浮上に意欲。再スタートの舞台は緊張の面持ちでケージインした。

 1Rにいきなり試練だ。右ハイキックに右フックを合わされ、ダウンを喫した。何とか起き上がるが、その後も相手の打撃に押された。

 それでも2R、相手の裏を取ってチョークスリーパーを試みる。1度目は逃がすが、再度のチョークは確実にからみつき、タップを奪った。

 試合後は「憂流迦は強くなっている。でも私がフェザー級でナンバーワンということを忘れないでください。すぐにタイトルマッチをお願いしますボぺガー!(極めるぞ!)」と雄たけびを上げた。

 ベルト取りへ「(フェザー級王者の)牛久(絢太郎)とやりたい。チャンスをもらえれば、私が王者になるのは間違いない」と語った。かねてリベンジ戦を要求されている朝倉未来については「もう1回、1本できる。問題ないし怖くない。でも朝倉はちょっと待ってね。牛久も斎藤(裕)もいる。順番待ちしてください」とすぐに対応は難しいとの見解を示した。