【ボクシング】黒田雅之が現役続行を表明「やるからには頂点を」

2020年01月07日 19時55分

黒田雅之(右)と新田渉世会長

 昨年5月にIBF世界フライ級王者モルティ・ムザラネ(37=南アフリカ)に判定負けして以降、進退を保留していた黒田雅之(33=川崎新田)が7日、川崎市内の所属ジムで会見し、現役続行を表明。3月30日に後楽園ホールで行われるジム主催興行で再起戦(相手は未定)が行うと発表した。

 ムザラネに判定負けした後もジムで体を動かしていた黒田が、新田渉世会長(52)に正式に現役続行の意思を伝えたのは元日のこと。昨年11月のWBSS決勝や、12月23日に八重樫東(36=大橋)がムザラネに挑んだ試合を「自分がファン目線で見ていたら引退しようと思っていた」そうだが、実際にはそうではなかった。

 さらにはムザラネや八重樫、井上尚弥(26=大橋)と激闘を繰り広げたノニト・ドネア(37=フィリピン)が、いずれも自身より年上ということも現役続行の決断を後押ししたという。

「やるからには頂点を目指さないと面白くないし、熱が入らない」と“三度目の正直”での世界取り以外は眼中になく、新田会長も「早ければ年内にも世界戦ができれば」と話した。

 過去2回の世界挑戦はいずれもフライ級だったが、今後はスーパーフライ級でのチャンスもうかがう。両階級にはWBOでSフライ級に井岡一翔(30=Reason大貴)と、フライ級に田中恒成(24=畑中)と日本人王者がいる。ただ、一翔の視線は統一戦に向き、田中も「ひと皮むけたい」とさらなるレベルアップを望んでいる状況だ。

 そのため新田会長は海外での挑戦も視野に入れるが、海外の王者もそれなりにスターや強豪が揃っている中で、世界挑戦に2度失敗している黒田を対戦相手として魅力を感じてもらえるかは微妙なところ。「世界以外のベルトはいらない」という黒田のこだわりが、あだにならなければいいが。