急浮上メイウェザーVS魔裟斗 伝説の男同士が激突!!大みそか決戦だ

2019年09月14日 16時30分

2004年の大みそかには山本“KID”徳郁さん(左)と対戦した魔裟斗

 ボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(42=米国)が計画する年末のエキシビションマッチの対戦相手に「元K-1 WORLD MAX世界王者」の魔裟斗(40)が最有力候補として挙がっていることが13日に分かった。昨年大みそかのRIZINで那須川天心(21)とのエキシビション戦を実現させた“ザ・マネー”の次戦の動向は世界中の注目の的。日本の立ち技史上に残るカリスマが急浮上した背景に迫った。

 メイウェザーはこの日、自身の運営会社「TMT JAPAN」で今後の事業に関する会見を行った。健康食品の製造・販売やアパレル事業展開の方針を明かす一方で「友人のジャスティン・ビーバーのコンサートを開いたり、次のステップに進みたい」と派手なプランを温めていることにも触れた。

 元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志氏(39)がアンバサダーを務める「KNOCK OUT DYNAMITE 賞金マッチトーナメント」(10月19日、後楽園で開幕)への協力も表明したメイウェザーだが、一方で最大の関心事でもある自身の“次戦”については具体的な言葉を避けた。今春から掲げているTMTの格闘技イベント開催に関する新たな発表はなし。「年末にできればいいなと考えています。エキシビションで試合が実現する可能性はある。相手候補は何人かは挙がっているが、具体名は言えない」と語るにとどめた。

 とはいえ2年連続の大みそか参戦を考えているのならば、残された時間は多くない。メイウェザーに近いTMT関係者は「本人はとてもやりたがっている。今回の来日の間に(対戦相手と)交渉を行う予定です」と明かした。

 では、リストアップされているファイターとは一体誰なのか。一時は史上2人目の6階級制覇王者で現WBA世界ウエルター級王者マニー・パッキャオ(40=フィリピン)との再戦もウワサされたが、4月の段階で早々にメイウェザー本人が否定するなど実現度は低い。昨年参戦したRIZINの榊原信行CEOは本紙の取材に「新たに何かを展開するのは難しい」と再起用に慎重な姿勢を見せている。

 だが前出の関係者は「現状では全くの未定ですが」と前置きした上で驚くべき名前を挙げた。

「日本人であれば魔裟斗しかいないのではないか」

 魔裟斗といえば2000年代のK-1中量級黄金時代を築いたカリスマ。09年の現役引退後も、15年に山本“KID”徳郁(故人)と、16年に五味隆典(40)と対戦し、2年連続で“大みそか参戦”を果たした経緯がある。さすがにボクシングルールでのメイウェザー戦となれば不利は否めないが、年齢が近く、昨年の那須川戦で最も問題視された体重差の問題がクリアされる点は大きい(※注)。

 そして何よりも試合会場や中継するテレビ局などの今後を見据えれば、インパクトのあるカードが不可欠。日本格闘界で抜群の実績と知名度を誇る魔裟斗が最有力候補に挙がるのは、ある意味で必然とも言える。「誰もが知っている日本の切り札でしょう。魔裟斗選手にとっても、もう一度燃えることのできる新たなチャレンジ。ともに中量級を有名にしたKID選手の分も、もう一度格闘技を盛り上げたいと奮起してくれる期待があります」(同関係者)

「伝説のボクシング王者」と「伝説のK-1王者」の一戦は果たして実現するのか――。常に騒がしいザ・マネーの周辺が、拍車をかけて騒がしくなりそうだ。

 ※昨年大みそかで対決した際のメイウェザーの体重が66.7キロだったのに対し、通常58キロ前後でファイトする那須川は62.1キロに上げて臨んだ。魔裟斗は現役時は70キロが契約体重のミドル級で戦っており、特別ルールで五味と対戦した時は74.8キロだった。

【会見で“ザ・マネー”ぶりを発揮】この日も“メイウェザーワールド”は健在だった。

 6月に行った会見では開始予定時刻から90分も遅刻したメイウェザーだったが、この日は大幅に改善(?)され、45分遅れで会見場に到着。開始予定時刻から10分以上が経過しているにもかかわらず司会が「今、向かっているようです」とアナウンスするだけで報道陣から安堵の声が漏れた。

「また日本に戻ってきてうれしい」と悪びれることなくニッコリ笑ったメイウェザーは、会見中にジャケットの内ポケットからおもむろに札束を取り出す一幕も。「このたびの台風15号で被害に遭われた千葉の方々のために…」と唐突に1万ドル(約108万円)の寄付を申し出るなど、善行ひとつ取っても型破りで、随所に“ザ・マネー”ぶりを発揮していた。