人気アイドルグループ「欅坂46」が13日、ラストライブを行い、現グループ名での約5年間の歴史に幕を閉じた。

 7月16日に行われた配信ライブで、改名して〝再出発〟することを発表していた欅坂46。先月20日には、グループ名を「櫻坂46」(読み方・さくらざかふぉーてぃーしっくす)に改名することを発表していた。

 オープニングを飾った「危なっかしい計画」から「手を繋いで帰ろうか」「二人セゾン」を披露。松田里奈(21)が「欅坂46が大好き~!」と笑顔で絶叫すると、他のメンバーも笑顔で「大好き~!」と応えるシーンもあった。

 キャプテン・菅井友香(24)は、コロナ禍で画面越しで見守るしかないファンに向けて「いつも見守ってくれてありがとうございます」と感謝を口に。その目には早くも涙がにじんでいた。

 終盤ではシングル曲「風に吹かれても」「アンビバレント」「ガラスを割れ!」から、8月21日に発売された欅坂46名義として最後のシングル曲(配信限定)「誰がその鐘を鳴らすのか?」と畳みかけた。

 ラストを前にキャプテン・菅井がメンバーと登場。菅井は「改めて今、欅坂でよかったなと思っています。この5年間で欅坂が当たり前の存在、人生の一部になった。ついにお別れすることになるんだな、と…」と心境を吐露。「だからこそ欅坂はかけがえないのない存在。応援してくださるみなさん、メンバーがどれだけ大切だったのか。ここまで活動できたのは味方になってくれるみなさんがいたからこそです」と感謝を口にした。

 圧倒的なライブパフォーマンスとともに〝笑わないアイドル〟など、他のグループとは一線を画す存在感を放った欅坂46。菅井は「普通のグループじゃないので、悩んで苦しい時期もあったけど、メンバーやファンのみなさんがいたから乗り越えられた。私たちだからこそできる世界観があると、そんな欅坂を誇りに思ってきた。思い出は忘れません。欅坂の楽曲や、作品が心の中で生き続けてくれたらうれしいです。欅坂に出会って、応援してくださって本当にありがとうございました」と話した。

 同グループ最後の曲に選んだのは、2016年4月発売のデビュー曲「サイレントマジョリティー」。最後のステージを終えた菅井は、メンバーを代表して「欅坂46が大好きです。みなさんとの5年間はずっとずっと宝物です。ありがとうございました」と感謝し、メンバー全員で頭を下げ続けた。

 ラストには、新グループ「櫻坂46」として桜色の衣装を身にまとい、ステージに再登場。1stシングル「Nobody,s fault」(発売日未定)をサプライズ披露。センターは2期生の森田ひかる(19)が務めた。