離婚騒動の渦中にあった元タレントの坂口杏里さん(31)が急転直下、離婚を回避したことが分かった。夫でバー店長の進一さん(32)が22日、取材に告白した。夫婦ゲンカで警察ざたになり、別居1週間後の〝6者協議〟で涙涙のスピード復縁したという。性別適合手術を受け、戸籍上も女性から男性に変わった夫と、お騒がせ妻の騒動の真相を追った。

「妻は別人じゃないかと思うくらい言葉も態度も優しくて。泣いてもいました」

 22日の6者協議で離婚回避が決まったことを受け、進一さんもホッとしたようだった。

 坂口さんは6月、結婚を発表した。夫の進一さんは東京・新宿歌舞伎町にあるバー「はいから」の店長。トランスジェンダーで、性別適合手術を受けて戸籍上も女性から男性に変わった。坂口さんとは出会いからわずか1か月で結ばれたスピード婚だった。

 当初はラブラブだったが、ケンカも絶えず、互いにインスタグラムのストーリーズで不満を暴露。坂口さんは今月15日に「離婚」を発表し、進一さんは18日に否定していた。

 一連の騒動で進一さんがメディアの取材を受けるのは初めて。不慣れな取材に困惑しつつ、1時間にわたって丁寧に説明した。

 壮絶な夫婦ゲンカが今月15、16日連続であり、両日とも進一さんが警察に通報する事態に発展。警察の勧めもあり、16日に別居が始まった。

 進一さんがこう明かす。

「僕がサインした離婚届を、僕の姉らが20日に妻に持っていきました。妻もサインした離婚届を妻の知人から21日にもらって。『離婚に関しては対面した時に話しましょう』と姉と知人が妻に話してくれたんです」

 その協議は22日に都内で実施。進一さんと坂口さんだけでなく、進一さんの父、姉、おい、坂口さんの知人を交え、計6人で話し合った。

 6日ぶりに対面した坂口さんの様子は「目が腫れ、悩んだり泣いたりしたのかなというのが伝わってきました」。

 進一さんの姉が「杏里ちゃんはどう思ってる?」と聞くと、坂口さんは「私は別れたくない」とキッパリ。進一さんは心の中で〝俺もそうだよ〟と思った。坂口さんはストーリーズで「離婚」を発表したが、本心は逆だったようだ。

「妻の知人が言うには、妻は悲しい表情で泣きながら離婚届を書いたそうです。『どうしたらうまくいったんだろう』とつぶやきながら。『反省してる』『一緒にいないのは寂しい』とも。それを聞いちゃうと揺らぐ。鬼にはなれません」

 初めて別居を経験し、進一さんも「冷静に考えました。時間がたつと許せちゃうんです。許せるほど好き」だった。この日に至るまでの、進一さんの父、姉、坂口さんの知人からの真っすぐな言葉も夫婦の胸に響いた。

 では、夫婦関係がこじれまくった理由は――。これを尋ねると、進一さんは「う~ん…」と黙る。理由は複数あり、互いに落ち度はあったようだ。一つ挙げるなら「妻の〝一緒にいたい〟という気持ちを押し切ってでも、僕はちゃんと出勤するということを伝えていれば、妻もその場では機嫌が悪くても徐々に慣れてくれたと思います。仕事への理解。それをもっと言うべきでした」と指摘。妻のことを優先しすぎたと猛省した。

 お騒がせ夫婦は平和な日々を取り戻せるか。