英人気歌手のエルトン・ジョンのプライベートジェット機が、英国から公演先の米国へ向かう際、油圧装置などが故障。アイルランドの空港に緊急着陸していたことが分かった。23日(日本時間24日)英「ザ・サン」紙などが報じた。エルトンは無事だった。

 6600万ポンド(約102億400万円)とされるプライベート・ジェット機は、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン公演(22日=日本時間23日)に向かうため、21日に英国からニューヨークへ向かったが、飛行開始から約1時間後、油圧装置の故障が判明。ブレーキや着陸装置の一部が機能しなくなったという。

 操縦士はアイルランドファーンバラ空港にルートを変更。目撃者が同紙に語ったところによると、同機は時速80マイル(約128キロメートル)の強風のために、2回着陸態勢に入ったが着陸できず、悪戦苦闘の末にようやく3度目で滑走路に着陸できたという。
 
 関係者によると「エルトンは怖がっていた」とのことだったが、すぐに別の飛行機に乗ってニューヨークに向かい、マディソン・スクエア・ガーデン公演は無事に予定通り開催された。

 エルトンは約2年ぶりに1月から北米と欧州で最後のツアーとなる「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード・ツアー」を開始していたが、1月25日には新型コロナウイルスに感染し、米テキサス州ダラスで予定していた1月25、26日の公演を当日延期発表する災難に見舞われたばかりだった。