乃木坂46の元メンバーの真洋(mahiro=26)が、25日に2ndシングル「ただ、君がいないだけで」を配信リリースする。卒業後、多国籍ガールズグループでの活動を経て、ソロ歌手の道へ。異国の地である韓国で“声を失った”時期もあったが、歌手への思いと乃木坂46メンバーだった誇りが真洋を救っていた。

 新曲は男女デュオ「まるりとりゅうが」のRyuga(24)が作詞・作曲・プロデュースを手掛けたバラード。真洋は「離れてから気づく相手の大切さを感じる歌詞で、女の子だけでなく男の人や年齢を問わず響く部分がある曲です」と語る。

 2011年8月、川村真洋として乃木坂46の1期生で加入。グループの“歌姫”といわれる高い歌唱力とダンススキルを持ち、当時から「将来はソロアーティストになりたい」と夢を口にする真洋をメンバーやスタッフも応援してきた。

 18年3月にグループを卒業。東京、大阪でライブを行い、ソロ歌手としてスタートを切ったが、多国籍ガールズグループ「Z―Girls」の日本人メンバーとしてのオファーを受け、海外挑戦を決断。自身のスキルアップも見据え、19年から韓国で活動をスタートさせた。

 インドネシア、フィリピン、タイ、台湾、インド、ベトナムから集結したメンバーとの共同生活で、猛練習に明け暮れる日々。真洋は「めちゃめちゃ泣いてズタボロでしたね」と苦笑い。真っ先に言葉の壁にもぶち当たり「『ソーリー』『イエス』『オッケー』と言うしかできなくて…勘違いされることもいっぱいあった。乃木坂46のときは悩んでいるメンバーを励ますことができたのに、うまく言葉にできないのが悔しくて、すごくつらかった」と振り返った。

 リリース曲は英語詞。日本で培った歌い方を作り直すことを求められ、大好きな邦楽を聴くこともやめ、一から歌唱法を吸収し直したという。

「歌うことが怖くなってしまって、一回声が出なくなってしまったこともあった。どうしようとなったときに、それでも『歌手になりたい』と思う自分がいた。そこで改めて『私にはこの道しかない』と思ったんです」

 乃木坂46時代からお世話になっていたボイストレーニングの先生を頼り、少しずつ自信と声を取り戻していった。

 韓国を拠点にタイ、インドネシア、インドなど国際的に活動したが、コロナ禍で停滞を余儀なくされ、メンバーはそれぞれの国に帰ることに。真洋は日本でソロ歌手になる夢をかなえるために、卒業を決めた。

 そして、昨年7月に配信シングル「GDBD」で念願のソロデビュー。モデルや女優、タレントへの挑戦に意欲を見せるなど、本格的なアーティストとして歩きだしている。

「元乃木坂46」という肩書について聞くと、真洋は「乃木坂46の1期生でいられたことは誇りです。海外でいろいろ経験して、乃木坂46のありがたみも改めて実感しました。実力はまだまだですが、現役生や卒業生に誇りに思ってもらえるくらい、これからいい曲を歌えていけたら」と宣言。

 かつての仲間が「真洋、カッコいいよ」とソロ歌手への道をかなえたことを喜んでくれるからこそ「もっと上を目指して頑張っていかなきゃなと思います」と力を込めた。