28日放送されたNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」で、劇中のニュース放送が高校野球で「市立和歌山商業の試合は2対1で岡山東商業が勝利。岡山県勢として初めて甲子園での優勝を決めました」と伝える場面があり、リアルな過去をよみがえらせて話題を呼んでいる。
この放送は、2代目ヒロイン「るい」(深津絵里)が出産に臨む病院で夫の錠一郎(オダギリジョー)が赤ちゃん誕生を待つ場面で流れた。女性3世代の100年にわたる家族物語を描く「カムカム」。岡山東商は1965年春の選抜大会決勝で市立和歌山商を2―1で破っている。これにSNSでは「エースは平松政次さん」と岡山東のヒーローの名前を出して盛り上がった。
平松氏は同高から日本石油を経て大洋(現DeNA)入り。カミソリシュートを武器に、巨人キラーにしてミスター・長嶋茂雄氏を苦しめた通算201勝16セーブの名投手として知られ、殿堂入りしている。
「カムカム」は英語、ジャズ、野球にまつわるエピソードが通奏低音のごとくドラマに散りばめられている。るいも錠一郎も岡山育ち。そこで岡山東の快挙が挿入されたとみられるが、この時代の岡山にはすごい投手があと2人いた。
平松氏と同じ1947年生まれで、岡山から全国に名を知らしめたのはともに倉敷商業の星野仙一(故人)、松岡弘の両投手。松岡氏にとって早生まれの星野氏は1年先輩になる。倉敷商と岡山東は甲子園を目指すライバル関係にあり、プロでも平松氏をまじえた3人はエースとしてチームを引っ張った。
明大から中日入りした星野氏は通算146勝34セーブ。三菱重工水島からヤクルトに入った松岡氏は191勝41セーブ。星野氏は監督としても実績を残し、殿堂入りも。平松氏は名球会メンバーでもあるが、星野、松岡氏も名球会級の投手と言える。
47年生まれの投手は他県でも、300勝の鈴木啓示氏(近鉄)や江本孟紀氏(東映―南海―阪神)らそうそうたる顔ぶれ。48年生まれの大投手・江夏豊氏(阪神、広島など)は著書「名投手」の中で、「それにしても当時の岡山には好投手が目白押し」と記している。












