10月の衆院選で落選していた自民党の石原伸晃氏が10日、内閣官房参与を辞任することになった。就任には当初から批判が殺到していたが、そんな状況で石原氏が代表を務めた選挙区支部が新型コロナの雇用調整助成金を受給していたことが発覚。これがダメ押しとなった形だ。岸田文雄首相にとって石原氏は盟友だったが、守り切れなかった。

 一方で、ネットでは岸田ノートの思わぬ〝効能〟が話題になっている。岸田ノートは国民の声を書きためたものだと岸田氏は説明してきた。しかし、「岸田ノート、ガチでデスノートじゃん」「『岸田ノート』の中身が『デスノート』に思えてきた」とツイッターでささやかれ始めたのだ。

 デスノートとは同名の漫画に出てきたキーアイテムで、ノートに名前を書かれた人物が死んでしまうというもの。

 これまで岸田氏によって甘利明衆院議員が幹事長に任命されたが、衆院選で落選。比例復活したものの、幹事長は辞任した。そして、今回は石原氏だ。石原氏は6日に辞令を交付された際に「まだ十分に体力、能力はある。国、地域のため内閣にお役に立てるアドバイスをしたい」とやる気マンマンで話していた。にもかかわらず何もしないうちに辞任に追い込まれた。

 政治家にとって絶対に名前を書かれたくないノートが岸田ノートなのかもしれない。