国際オリンピック委員会(IOC)の〝男爵コンビ〟による被爆地訪問計画に非難ごうごうだ。

 東京五輪のため来日するIOCのトーマス・バッハ会長(67)が7月16日に被爆地の広島を訪問したいとの意向を関係機関に伝え、調整が進んでいる。ジョン・コーツ副会長(71)も同日に長崎を訪れる計画が検討されている。

 しかし現在、東京では新型コロナウイルスの感染状況がリバウンドの傾向を示しており、再び深刻化が懸念されている。政府は国民に対して不要不急の外出及び移動の自粛や、県をまたぐ移動も極力控えるように求めており、まさに不要不急にあたる男爵コンビの被爆地訪問は大きな波紋を呼んでいる。

 ネット上では怒りの声があふれており「IOCバッハ会長がわざわざ東京を離れ広島を訪問することは、会長自らバブル開催を尊重する気がないと受け止められます」と感染対策の〝バブル〟破りを危惧する声や「バッハ、広島来るなよ。東京から大勢SPやら関係者連れてくるんでしょ? もう日本にすら来なくていいよ」「大移動に伴う感染拡大の懸念があるから行かないでください」と関係者も含めた大人数が移動することのリスクを無視した無責任な行動を追及する意見も出ている。

 日本では新型コロナ感染の第5波の懸念が高まっているが、男爵コンビはお構いなしに行動することになるのだろうか。