新型コロナウイルスが世界中で変異を繰り返しながら感染拡大した影響だろうか…。実際の生態系どころか、UMA(未確認生物)の生態系にも大きな変化が起こっているようだ。人里にクマが下りてきてゴミ箱をあさるがごとく、UMAが人里や街中に出まくっているのだ。めったに人目に触れないはずのUMA目撃が世界で増えている。コロナ禍に出たUMAの数々を一挙公開――。

 南米各地では、狼男のような「半狼半人」の獣人が立て続けに撮影された。

 1本目はブラジルのユーチューバーが撮ったという。屋内から裏庭を撮っていると、藪の中から毛むくじゃらで真っ黒な二足歩行生物がのこのこ出現。ライトをたいてスマホカメラを向ける撮影者に気付き、その生物は慌てて逃げてしまう。大きさや風貌は、二本足で歩くゴリラのよう。ただ顔は白っぽく、ホラー映画「スクリーム」で殺人鬼がかぶっているマスクのように間延びしている。

 もう1本はアルゼンチンの動画とされる。茂みからゴソゴソと黒い子熊のような四足歩行生物が現れ、また藪の中へ戻っていくというもの。草を嗅ぎ回り、頭部を左右に振る上半身だけ確認できる。一瞬カメラのほうに向けたその顔は、目が白くて鋭く見える。

 これらが狼男ではと言われる根拠は、いずれも冒頭に「ワゥオ~ン」という狼の遠吠えのような雄叫びが聞こえるから。まとめ動画を掲載したスペイン語圏オカルトサイト「ムンド・エソテリコ・イ・パラノルマル(難解で超常的な世界)」は、「狼男は本来、人間の知性と狼の原始的な本能を兼ね備えている。専門家たちは、そんな生物と遭遇した動画撮影者に警告もしている。都市社会から離れ、森や自然に隠れて暮らしている狼男が人間に近付いたからだ」としている。

 米ミシガン湖ほとりの大都市シカゴ(イリノイ州)では「モスマン」の目撃が相次いだ。

 昨秋に目撃したのは、シカゴ・オヘア国際空港南東にある村に住む女性。超常現象サイト「UFOクリアリングハウス」を運営するマニュエル・ナバレット氏の電話取材に応じた。午後9時ごろ、窓の外を見ると、裏庭のフェンスに「黒々とした大きい翼が生えた、人間のような黒い生物」がいたという。

 このニュースを知り、オヘア空港の航空管制官も同様の目撃談を同サイトに寄せた。ある日の午後11時半ごろ、空港敷地内の街灯の近くで、体長約1・8~2・1メートルの真っ黒な「コウモリ人間」が休んでいたという。

「コウモリの羽のような、黒い膜状の翼がついていて、広げたら最低約3・6メートルはあるに違いない大きさだった。腕は非常に長くて細く、その先端には長く骨ばった指があり、長い爪のように見えた。足も長くて細かった」

 かく言う管制官が30秒ほど見ている間、その生物は飛んで行った。ほんの1~2秒で姿を消したそうだ。

「管制官によると、空港では、翼の生えた生物の目撃談が頻繁にあるそうだ。内輪では話題になるものの、バカにされたり職を失うのを恐れ、またそうした目撃談の報告窓口もないため、外部に話したがらない」とナバレット氏。

 今年2月、英国のグラスゴーでは巨大なUMAが出現したようだ。民家の庭先に巨大な足跡が残されたことから発覚したものだ。長い爪が生えた大きな足跡が新雪の上に残されていたのだが、その大きさが「大きすぎる」として注目を集めた。発見した住民は足跡の横に自分の足を並べて比較した写真を撮影し、ツイッターに投稿。大きさ的にはクマのようなサイズの動物としか考えられないが、英国ではかなり昔に野生のクマが絶滅している。そうなるとビッグフット的な獣人型UMAなのかもしれない。

 オカルト評論家の山口敏太郎氏は「人間がいなくなった場所では、野生生物が活発に動き回ります。人が街に出歩かなくなり、UMAがその場所を占める。このように新型コロナの感染拡大は、人間と自然とのパワーバランスを確実に崩しているんです。ある意味、おごり高ぶった人類に対して自然がリベンジしているとも言えるのかもしれません」と指摘している。

 人間を怖がらなくなったUMAが堂々と出てくる時代になったのかもしれない。