女性グループ「SPEED」元メンバーで、自民党の今井絵理子参院議員(37)が30日の参院本会議で、初の手話を使った質問を行い、話題を集めた。

 今井氏は12月7日に川崎市多摩区のプロレス団体「ヒート アップ」でデビュー戦を迎える長男の今井礼夢(らいむ)選手が、聴覚障害を持つことを公表し、政界進出してから積極的に障害者支援に取り組んできた。

 代表質問で今井氏は、菅義偉首相(71)や麻生太郎副総理兼財務相(80)に対し、手話を交えて少子化対策について質問した。

「『子供を産み育てたい』と強く望むすべての人に耳を傾けて、寄り添える政府であるべきです」

 少子化対策は与野党問わず、1丁目1番地の重要政策とあって、今井氏が「本日の質問で手話に対するご理解をたまわった与野党のすべての議員に心から感謝を申し上げたい」と締めくくると、大きな拍手が起こった。

 今井氏の本会議初の手話質問に対して身内の自民党議員からはもちろん、野党の立憲民主党議員からも「今井氏の手話は完璧。ジーンと感動しました」と声が上がっていた。