大阪府安全なまちづくり大使を務める、お笑いタレントの西川きよし(74)が17日、府庁で行われた広報啓発アナウンス「気をつけな、あきまへんで!」の制作発表会に登場した。

 2017年5月から家族で同大使を務めるきよし。以前の啓発活動は御堂筋を車で走り、通行人に呼び掛けていたが、コロナ禍の中ではそうもいかず。そこで「ダマされたら、あきまへんで!」などと特殊詐欺の注意を呼び掛けるきよしの声を録音して、百貨店や商店街などで流すことになった。

 きよしは「大きな犯罪にならないように、一生懸命悪い声を張り上げて録音しました。僕だけ、私だけは大丈夫と思わず、防犯を再認識してほしい。今こそ小さなことからコツコツと。支え合って、大阪が全国のモデルになるよう防犯を頑張っていければ」と訴えた。

 音声を聞いた大阪府安全なまちづくり推進会議会長の吉村洋文府知事(45)は「きよし師匠の声は誰が聞いてもわかる。『特殊詐欺、気をつけなはれや』というのも聞き入ってしまう。僕なんか棒読みしかしゃべれませんから。注意をひくようなしゃべり方ってあるんですか?」と、きよしの話しぶりにベタぼれだったが、きよしは「う~ん。そういうのはないですね」と困った表情だった。

 そんなきよしは自身に降りかかった〝災難〟についても言及。「ものすごい高級車に乗ってきて、家をピンポンされて『タクシー代貸してくれ』っていう人がいましたね。ワケが分からん。ネタにもなりませんわ」と明かし、笑いを誘った。