アメリカ大統領選挙は、民主党のバイデン前副大統領が勝利を宣言した一方で、トランプ大統領は法廷闘争を続ける姿勢を崩していないと報じられている。

 この状況で「日本初の外国人総理大臣」という言葉がツイッターのトレンド入りしている。

 ネット上で注目されているのは「敗北トランプ氏、『日本初の外国人総理大臣』に意欲」という見出しで「米大統領選に敗れた共和党のドナルド・トランプ大統領(74)が、次期ポストとして日本の首相就任に意欲を示していることが8日までにわかった」という記事。これは「実際にありそうで実は存在しない」ネタをニュースとして掲載している個人運営によるテキストサイト「虚構新聞」が製作したものだ。

 この記事によると、トランプ氏は各種世論調査で敗色が濃厚となった10月末ごろから「次」を見据え「米国外の指導者になれないか」と周囲に尋ねていたそうで、日本政府は外国人が首相に就任するための法整備を現在検討中としている。

 また、来年の衆院選を控え、与党内から「剛腕さに欠ける菅首相では勝てない」と不安視する声があり、安倍政権で実現しなかった拉致問題や北方領土問題についても、北朝鮮やロシアに太いパイプを持つトランプ氏の外交手腕に期待する「トランプ待望論」が聞かれるとの日本側の政治事情も説明されている。

 同記事は最後に、トランプ内閣が発足した場合、歴代政権との整合性や継続性に配慮し「米国第一主義」を新たな政策として掲げる方針だ、と皮肉な見方を示している。

 日本にもファンの多いトランプ氏。我が国の舵取りを任せたいという人々とっては夢のような話だろう。