米レジェンドラッパーのアイス・キューブ「トランプ支持」表明した理由とは

2020年10月27日 06時15分

〝大物〟のアイス・キューブ(ロイター=USA TODAY Sports)

 米大統領選挙投票日まで10日を切った25日、米ヒップホップ界のレジェンドでハリウッド俳優でもあるアイス・キューブ(51)が、トランプ大統領を支持する理由を米FOXニュースのインタビューで明かした。

 米国ではアフリカ系アメリカ人が約13%を占め、その約9割が民主党・バイデン候補支持とされる。そんな中、自身もアフリカ系のキューブが、トランプ氏支持を明確にしたことで、SNSでは〝裏切者〟としてバッシングを受けていることを明かした。

 キューブがトランプ氏を応援する理由は、同陣営が公約した「プラチナ計画」だ。黒人社会で300万人の雇用を創出するため、5000億ドル(約52兆4000億円)を投じる計画だが、主要メディアではあまり取り上げられていない。

 キューブは「オレは政治活動をしているわけじゃないんだ。(黒人の地位向上に)取り組み、実現できる人間なら、自分は誰とでも会って話す」と強調。というのも、キューブは7月、自ら書き上げた「米黒人社会との契約」という提言を発表。米国での人種格差を是正するため教育や司法、金融など様々な分野ごとに具体的な解決策を提案したもの。若者を中心に影響力を持つキューブの発案だけに、トランプ、バイデン両陣営から接触があったという。

 バイデン陣営は「選挙が終わってから提言について検討する」とだけ伝えたというが、一方のトランプ陣営は、義理の息子で大統領上級顧問のクシュナー氏が直接キューブに面会。3時間以上にわたり意見を聞いた上で、トランプ陣営は9月25日、前出の「プラチナ計画」をブチ上げ、キューブが賛同したというわけだ。

 民主党についてキューブは「黒人セレブみんなを自分たちの陣営に引き入れ、ヤツらにキューブを黙らせて(バイデン候補に)投票させればいいと思ってる」と憤った。

 選挙戦の最終局面での人気ラッパーによるトランプ支持表明。黒人社会でキューブに賛同する有権者が増えれば〝バイデン氏圧勝〟の流れが変わる?