兄・一徳に代わって謝罪まで…岸部四郎さんのあふれる〝イイ人エピソード〟

2020年09月15日 19時49分

岸部四郎さん

 所属事務所によると、2003年に脳出血を患い、その後もパーキンソン病や視野狭窄で闘病を続けながら、復帰したいと頑張っていたという。そんな岸部さんをたびたび取り上げていたのが、平日午後のワイドショー「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)だ。

「訃報が飛び込んできまして…」。15日の生放送で司会の宮根誠司は「ミヤネ屋では何度も密着取材をさせていただきまして、岸部さんにはお世話になりました。心からお悔やみ申し上げます」と岸部さんの死を伝えた。

「ミヤネ屋では超無気力キャラをイジられていたが、すごくイイ人だった」と番組関係者。番組内では宝くじが当たるのを夢見ながら終日ゴロゴロしている姿など、何もしないダメ人間ぶりをオンエアしてきたというが、「密着を重ねるにつれ、あまりにイイ人ということがどんどん分かっていった。最近は激ヤセしたり、明らかに体調が悪そうだったから、いつしかスタッフはみんな、岸部さんを本気で心配するようになっていた」という。

 また、岸部さんは兄の代わりに頭を下げてもいた。2010年秋、兄の岸部一徳がドラマ「医龍3」(フジテレビ系)に悪者の医者役で出演していたころのことだ。

 別のテレビ局関係者は「一徳さんのセリフに、一部で猛反発の声が上がったんだ。少子化が進む日本で患者を増やすため、いま日本のデパートにあふれている中国、韓国、ロシアの富裕層を受け入れる…みたいなセリフだった。勘違いした人々から、四郎さんまでバッシング。ところが四郎さんは、直接抗議を受けても『すいません、台本を読んだだけでした』と謝っていた」。

 聞けばその兄・一徳は、「ザ・タイガース」再結成(13年末)のとき岸部さんが加わるのを反対したが、間に入って一徳を説得したのは沢田研二だったという。これが岸部さん最後の公の場となってしまった。