コロナ感染対応で赤江アナ評価急上昇の謎 “初動ミス”招いた「報ステ」隠蔽体質

2020年05月17日 11時00分

赤江珠緒アナウンサー

 新型コロナウイルスに感染したフリーの赤江珠緒アナ(45)が、キャスターとしての評価を急上昇させている。テレビ朝日系のニュース番組「報道ステーション」のスタッフである夫から感染したが、同番組では15日になってようやく、このスタッフの闘病の様子を放送した。だが報じるのが遅すぎる印象は否めない。これには「報ステ」が当初、体調が悪いスタッフを“隠蔽”するという、報道番組にあるまじき行動を取っていたためだとみられている。

「報ステ」のキャスターである富川悠太アナ(43)がコロナに感染していると、テレ朝が発表したのは4月12日の日曜日。翌13日から「報ステ」への出演を見合わせるとしたが、テレ朝はこの時「共演者やスタッフに体調不良を訴えている人はいない」と発表した。

 だが実際は、12日の時点で体調不良を訴えるスタッフはいた。本紙でも既報したが、感染したチーフプロデューサーは10日から咳の症状があった。また赤江アナの夫である総合演出デスクは、11日に高熱が出ていたという。結果的に「報ステ」からは5人の感染者が出た。

 テレ朝関係者は「『体調不良を訴えるスタッフはいない』と聞いて『えっ』と思った。クラスターとみられるのを恐れて隠蔽したといわれても仕方ない」と明かす。

 しかも、「報ステ」関係者に体調が悪いスタッフがいることを発表したのは、テレ朝ではなかった。赤江アナが13日、自身がパーソナリティーを務めるTBSラジオの「たまむすび」に自宅から電話で出演し「週末に夫も体調を崩した」「38・5度くらいの高熱」などと話したのだ。

「これにウチが『赤江に先に言われた!』と焦った。ラジオが流れた後、問い合わせが殺到したからです。13日の時点では、赤江さんの夫の検査結果は出ていなかったとはいえ『体調不良のスタッフはいない』と言ってたので、ウソをついていたことになる。赤江さんは、体調が悪くなる前に『濃厚接触者だからラジオを休む』という適切な判断をした。体調不良を報告しながら富川を休ませなかった『報ステ』とは大違い」(同)

 さらに、赤江アナは18日に陽性だったことを発表。25日には肺炎と診断されて入院し、5月6日に退院した。現在は自宅で療養している。赤江アナは、そうした自身の病状の変化や入退院したことなどをラジオを通して何度も報告し続けた。

 一方、「報ステ」は15日になってようやく感染した40代の男性スタッフの治療の様子を放送したが、これが赤江アナの夫だという。

「本来は報道番組である『報ステ』が率先して伝えるべきだったが、ちょっと遅かった気がするね。富川アナについては何もやってないし。一方、赤江さんは常に報告し続けた。もともとキャスターだし、報道に携わる責任感を持ってやったのでしょう。もっとも『報ステ』は、最初に体調不良のスタッフがいることを隠蔽するという、報道番組として致命的なことをやってしまったから、やりづらかったのかもしれないけど」(他局のテレビ関係者)

 最近のテレ朝は「報ステ」以外でも報道に関する失態が続いている。朝の情報番組「グッド!モーニング」では7日、医師・澁谷泰介氏のインタビューを放送したところ、真逆の内容に編集をされたと抗議を受け、12日の同番組で謝罪した。

 同じく朝の情報番組「モーニングショー」では先月28日、コメンテーターの玉川徹氏が、PCR検査について「土日は行政の検査機関は休んでいた」と発言したが、誤りだったことが分かり、29日の同番組で謝罪した。

 ちなみに「モーニングショー」の前身である「モーニングバード」で、羽鳥慎一とともに司会を務めていたのが赤江アナ。2015年9月に降板し「モーニングショー」は羽鳥1人の司会となっていた。

 テレ朝の情報番組を降板した後にキャスターとして名を上げるとは、何とも皮肉な話だ。