新型コロナウイルス感染による肺炎で29日に死去したタレント・志村けんさん(享年70)が31日午後5時ごろ、都内斎場で荼毘に付された。

 新型コロナウイルスという指定感染症の2類感染症で死去した志村さん。兄・志村知之さん(73)はこの日午後3時前、志村さんの遺体のある都内病院を訪れた。指定感染症のため、入院先の病室は隔離されており、親族でも面会できない状態。1時間ほど滞在した後、知之さんは実家に戻った。

 遺体は病院から火葬場に直行し、午後4時30分前に到着。飛沫感染だけでなく、接触感染のリスクがあるだけに、納体袋で収容されたまま棺に納めて火葬されたという。

 斎場の関係者は「感染防止のため(志村さんの)ご遺体を運ぶスタッフは防護服や手袋を着用していました」。感染防止のため、兄・知之さんら親族は誰も立ち会うことはできなかった。

 斎場は通常は午後4時30分をメドに終了するというが、新型コロナウイルス感染症による遺体のため、午後5時から2組を受け入れている。この日も志村さんと合わせて2組に対応した。

 午後5時30分ごろに遺骨を乗せた車は知之さんの自宅に向けて出発。遺族の意向で通夜、葬儀・告別式は近親者のみで執り行う。お別れの会については後日、発表される。