個人情報拡散で警視庁から事情聴取 N国・立花党首が申し開きしなかった理由

2020年03月16日 13時33分

立花孝志党首

 立花党首が申し開きしないワケとは? 警視庁が14日にNHKから国民を守る党の立花孝志党首(52)を任意で事情聴取し、あわや逮捕かと騒然となった。

 立花氏にかけられた嫌疑は、NHKの放送受信料契約に関する個人情報を不正に取得し、その情報をネット上で拡散し、NHKの業務を妨害した不正競争防止法違反と威力業務妨害の疑い。立花氏がNHKから個人情報を盗み出したかのように映るが、事情はややこしい。

 立花氏は昨年11月、奈良・桜井市長選に出馬し、選挙戦2日目に東京都内にあるNHKの上田良一会長(当時)の自宅マンション前、3日目には東京・渋谷のNHK前で選挙活動していた。

 当時、名古屋でNHK集金人が個人情報を使って特殊詐欺を働き、逮捕される事件があった。これに「NHKは反社会勢力とつながっているのに会長は謝罪も会見もしない」と怒り心頭の立花氏は、選挙そっちのけで、この問題を訴えた。

 集金人が個人情報を第三者に漏らしている実態を世に示すために公開したのが、問題となった動画(既に削除)だ。その内容は集金人が所持している契約者や未契約者の情報が登録されている携帯用の情報端末(ナビタン)を使って、立花氏に個人情報を示したもの。

 立花氏はユーチューブで公開すると同時にNHK前では「集金人と反社とのつながりを是正しなければ動画を拡散する」と訴えた。NHK側は一連の行為を警視庁に相談し、捜査となったワケだ。

 動画は集金人による“内部告発”に立花氏が応じたものだったが、問題となったのは個人情報の扱い。「ナビタンに映し出された情報にモザイクをかけたハズだが、薄かったのか丸見えになっていたようです」(N国関係者)

 立花氏は聴取後、ユーチューブで「党の代表としてふさわしい行為ではなかった。犯した罪についてはしっかりと償いたい」「今回の件は僕の方の落ち度」と神妙な物言いに終始した。

 N国関係者は「集金人がリスク覚悟で、内部告発したような形。立花党首は内部告発者を守りたいのではないか」と話す。

 今後も事情聴取に応じるという立花氏に対し、警視庁は立件の可否を慎重に判断するとみられる。