ピン芸人ナンバーワン決定戦「R―1ぐらんぷり2020」準決勝が18日、大阪市のなんばグランド花月で行われ、終了後に決勝戦進出者発表会見が行われた。

 32人で行われた準決勝を勝ち上がり、決勝進出を決めたのはメルヘン須永(34)、守谷日和(39)、SAKURAI(41)、「マヂカルラブリー」野田クリスタル(33)、ルシファー吉岡(40)、「ななまがり」森下直人(33)、「パーパー」ほしのディスコ(30)、「すゑひろがりず」南條庄助(37)、ヒューマン中村(36)、おいでやす小田(41)、ワタリ119(26)の11人。これに決勝戦当日に準決勝敗退者で行われる「敗者復活ステージ」から1人が追加され、12人で第18代王者を争う。

 野田はネタ披露の際、用意したモニターが接触不良を起こし、画面が映っていないことに気づかず。途中までネタをやったところで気づき、MCを務めた「テンダラー」に助けを求め、前代未聞のやり直しを行った。しかし、これが幸いしたか、同じネタを2度見せられた客からは笑い声が起こり、見事に決勝進出を決めた。

 思わぬハプニングについて野田は「R―1の2回戦でも同じことが起きたんですよ。その時もMCにお願いしてやり直したので、今回もMCに任せればなんとかなると思ってました」と意に介さず。

 2017年のM―1グランプリで、審査員の上沼恵美子(64)に一喝された時の方が焦ったかと聞かれると「あの時は焦ってないです。絶望しかなかったので」と応じて笑いを誘った。

 ライバルについては「去年のM―1の決勝に出てから、すごく調子に乗っている。賞レースファイナリストの常連みたいな面をしているので、ちょっと心を砕いていこうかな」と南條を指名。名指しされた南條は「まずはBブロックで同期の森下を倒して、決勝で野田さんを倒す。これが目標です」とやり返した。

 なお「R―1ぐらんぷり2020」決勝戦は、3月8日午後7時からフジテレビ系で生放送される。