モデルで女優の水原希子(28)にまさかの“珍現象”だ。歯に衣着せぬ物言いで、ネットを炎上させることもしばしばだが、人気は衰えるどころかますます高まるばかり。テレビドラマのキャスティング会議では、必ず名前が挙がるほど引っ張りダコだという。その裏には、水原の周到な計算があるようで――。

 水原がネット民を騒がせるのは、自身のSNSだ。インスタグラムやツイッターを通して、カチンとくることがあれば、不満を漏らすことをためらわない。

「過去に某モデルがカメラマンの荒木経惟をセクハラで告発した際に、水原も自身の経験を明かしました。20代のころ、ある企業の広告撮影で『男性に囲まれたなか、上半身ハダカで胸を隠す撮影をしなくてはいけなくて嫌だった』とする趣旨の告白をして波紋を広げたのです」と話すのは芸能プロ関係者。

 今年2月には、英国の男性人気グループ「ワン・ダイレクション」のハリー・スタイルズ(25)との新宿2丁目デートを女性週刊誌に報じられたこともあった。すると「すぐに『関係者問題』とツイートして『まじでフェイクニュース、キリがないからこういう時は強い女の曲聴いて、もっと強くなろ』などと発信したこともありました」(同関係者)。

 こうした水原の行動を見聞きするだけで「扱いにくい、やっかいな芸能人」という判断をされてしまうもの。実際、本紙でもファッション関係者のネガティブな反応を報じたこともあった。ところが、だ。その人気は衰えるばかりか最近、高まっているというから世の中わからない。

 大手広告代理店関係者がこう話す。

「水原を支持するというか、興味を持っているユーザーはものすごく多いんです。インスタグラムのフォロワー数は約527万人で、国内では1位の渡辺直美(約870万人)、2位のローラ(約540万人)に続く3位。ところが、潜在視聴率を調べると、何と8・6%もあったんです。渡辺が8・4%、ローラが7・1%なので、潜在視聴率では、堂々のナンバーワンなんですよ」

 そのため、ドラマのキャスティング会議で必ず水原の名前が挙がるという。こうした現象の裏には自身のしたたかな計算があった。

「実は、水原はこうしたら叩かれる、バッシングされるというのを織り込み済みで発言をしているんですよ。結果、SNSのフォロワー数が爆発的に増える。水原はもともと好感度で売っているタレントではなく、あくまでモデルなのでダメージが少ない。むしろ『自立した女性として、しっかり自己主張している』とファンは解釈してしまう。本人にとってもフォロワー数が増えれば、広告収入が入ってくるのでメリットは大きいんですよ」(事情通)

 ドラマやバラエティー番組のプロデューサーらは、こうした水原のキャラクターも理解したうえで、オファーしているようだ。「水原に関しては確かにいろいろと賛否両論ありますが、それ以上に魅力的なのは彼女のファンの多さです。男性、女性を問わずいるので、起用しない手はありません」(制作関係者)

 水原は、得意の英語を生かしてハリウッド進出をもくろんでいるというが、海の向こうで“炎上商法”が通用するのか。