【マーティ&Xジャパリ団 昭和・平成ソングって素敵じゃん】あやや! アイドルじゃなくていいから戻ってきて

2020年08月15日 10時00分

マニアックな部分まで語り合ったマーティ(右)と小泉

 昭和生まれのアラフォー~アラ還が懐かしむ日本の歌手や楽曲を、平成生まれのアイドルと外国生まれのミュージシャンが語る連載。マーティ・フリードマンとメディアミックスプロジェクト「けものフレンズ」から飛び出した「×(ばってん)ジャパリ団」の小泉萌香が今回も松浦亜弥を語ります。ヒット曲の仕掛けに困惑しながら、2人は改めてあややの才能を確認。あややの復帰を熱望する。曲を聴きながら読んでみてください。

【松浦亜弥論3】

 ――今回は小泉さんが好きなもう一曲「Yeah! めっちゃホリディ」(2002年)を聴いてみましょう

 マーティ サビが最初に来るパターンですね。で、その後のつなぎ、これ一体どういう意味? この抽象的な音!

 小泉 そしてそこからのAメロ、なんでこうなるんだろう。不思議ですよね。

 マーティ そう、いきなりオリエンタルな音です。変態的なAメロです。

 小泉 なんでこのつながりで成立できちゃうんだろう。このサビであのAメロって、絶対想像できなくないですか?

 ――冒頭からの30秒ほどを聴いただけで、困惑する部分が連発してますね

 小泉 そして「すんげえ、すんげえ」の後、「たまにはセンチに」の歌詞のところからは、あややさんのかわいさがあふれてます。とてもかわいい歌い方!

 マーティ そのあたりにはちゃんと合いの手のスペースも入れてますね。すぐ後、サビの直前には難しいキメがさりげなく入ってます。このころのつんく♂さんの曲の作り方は、ヒャダインさんが引き継いでます。つんく♂さんの影響を受けたヒャダインさんが、彼なりにさらにクレージーに進化させてます。

 小泉 あややさん、つんく♂さんのこういう難しい曲を一人で歌っていたんですよね。一人で歌いこなせちゃうって、すごいなぁ。

 ――いまはグループのアイドルが多いから、パート分けされますね。カラオケであややの曲を歌うことは

 小泉 歌うことあります。でも、やっぱりあややさんのあのかわいさは出ないですよね。きっと誰が歌っても難しいと思います。楽しそうな“気分”も伝わってくるのがすごいです。

 ――当時あややは16歳ですね

 小泉 その時からつんく♂さんの難しい曲をバッチリ歌いこなしていたんですよね。小さいころは「かわいくて歌がうまい人」ぐらいにしか思えていなかったけど、いま聴き直して、改めてあややさんは歌がうまくて天才だったんだと衝撃を受けています。アイドルじゃなくていいから帰ってきてほしいです。待っている人は多いと思います。

 ――マーティさんも待っている一人ですよね

 マーティ 実は大人になってからのライブを見に行ったんですよ。初期の曲をいっぱいやってほしいと思ってたけど、アイドルっぽい曲は一曲もやらず、大人っぽい曲ばかり歌っていました。かわいい曲は歌いたくなかったのかもしれないです。本人の気持ちは尊重しないといけないからね。でも間違いなくその時も才能にあふれていました。

 小泉 大人の、今のあややさんを見てみたいです。

 ――戻ってきてくれて、またつんく♂さんと組んだら胸アツですね

 マーティ 何度でも言うけど、あの2人は奇跡のコンビです。ほかのプロデューサーでも、彼女ほどの才能ならそれなりに売れていたと思うけど、つんく♂さんと組んだことで、歴史的な、特別なアイドルになったんですよ。あと、彼女がいた「ハロー!プロジェクト」も素晴らしいですね。

 ――モーニング娘。♂をはじめ多数の実力派アイドルがいます

 マーティ ハロプロは原石を磨くイメージです。ディレクションは厳しいかもしれないけど、曲作りがすごくしっかりしているし、女の子たちはかわいらしさもありつつ、ただかわいいだけじゃない。ほんの少ししかハロプロと仕事したことないけど、僕はファンだから、もっと仕事をしたいと、いつも思ってるんですよ。

 ☆マーティ・フリードマン 米国・ワシントンDC出身のギタリスト。1990年から2000年までメガデスに在籍。04年から拠点を日本に移し幅広いジャンルで活躍。

 ☆ばってんじゃぱりだん けものフレンズのブラックバック役・未来みき、タスマニアデビル役・小泉萌香、オーストラリアデビル役・船戸ゆり絵の3人によるユニット。キュートな見た目からは想像できない、ハードロックな楽曲で客席を盛り上げる。デビューアルバム「×・×・×」が発売中。収録曲「どきどき黙示録」はマーティが作曲。自らギターを弾いている。