【マーティ&URA―KiSS 昭和・平成ソングって素敵じゃん】昭和生まれのアラフォー~アラ還が懐かしむ日本の歌手や楽曲を、平成生まれ世代や外国生まれのミュージシャンはどう聴くのか? マーティ・フリードマンとアイドルユーチューバー「URA―KiSS」の鷹野日南(19)と谷藤海咲(20)が、今週は椎名林檎(41)を語ります。なんと椎名の20年も前の曲が、今、20歳前後の若者に大人気になっているそう。いったいなぜ? 曲を聴きながら読んでみてください。
【椎名林檎論1】
――今回も2人から同じ名前が挙がりました。椎名林檎です。2人揃って好きな曲として挙げたのが「丸の内サディスティック」です
谷藤 若い子にすごくはやってるんですよ。カラオケで絶対に歌います。みんな好きだから、先に入れられて「私が歌いたかったのに!」みたいなこともよくありますよ(笑い)。
鷹野 この曲、ずっとカラオケのランキングに入ってるんですよ。何人かでカラオケに行くと、必ず誰かが歌いますね。
――1999年に発売されたデビューアルバム「無罪モラトリアム」に収録された曲です。20年も前の、シングルカットもされてない曲なのに、若い子はなぜ好きなんでしょう
谷藤 大人っぽくてかっこいいんです。19、20歳ぐらいの子からすると、今時の若い人たちの曲と毛色が違うから、これを歌うと目立てるんですよ。
マーティ はやりの曲と雰囲気が違って、かっこ良く映るんだね。
谷藤 ちょっとグレたような感じもかっこいいし、うまく歌えたらすごくかっこいいですよね。
――最近の曲にはない魅力を若者が見つけたんですね。マーティさんはこの曲をどう思いますか
マーティ ジャズの影響が入ってますね。谷藤さんは大人っぽいって言ってたじゃん。そう感じるのは、そういう大人っぽいコードとメロディーを使ってるからです。ばかばかしいのでも、わかりやすいのでもなく、ちょっとインテリ系のジャズって感じ。これ、日本でよくある現象なんですよ。
――ポップスにジャズを取り込むのが
マーティ そうですよ。ガチのジャズや、不協和音のハードコアで抽象的なジャズではなく、イージーリスニング、ライトなジャズをよく取り込んでるんですよ。洋楽ポップスはそんなにジャズの影響は受けてません。
――なるほど! 洋楽ポップスのカバーから始まった日本のポップスが、独自の発展をしていく要因の一つがそこにあるんですね。ところで、マーティさんにどうしても聴いて、解説してほしい曲があります。「罪と罰」(99年)です。初めて聴いたとき、あまりの素晴らしさに、“鈍器”で殴られたような衝撃を受けました
マーティ(出だしの椎名の歌唱を聴きながら)かっこいい! これ本当にかっこいいです。
――そしてもう一曲、谷藤さんも好きな曲に入れていた「本能」(99年)です。どちらもアルバム「勝訴ストリップ」(2000年)に収録されています。椎名さんのこのころの曲は、どういう音楽の影響を感じますか
マーティ う~ん、似てるものが頭に浮かばないですね。
――よくマーティさんが指摘するラテンの影響は
マーティ「本能」のメロディーに少しあります。エセラテンっぽいコード進行がほんの少し。でも2曲ともオリジナリティーがたっぷりです。彼女はセンスが抜群ですから。
――マーティさんはJ―POPに独自の解釈を加えてカバーしたアルバム「TOKYO JUKEBOX」を出していますが、椎名さんの曲は入れないんですか
マーティ 実は一曲、デモテープまで作ったんです。だけど…。
(来週に続く)
☆マーティ・フリードマン=米国・ワシントンDC出身のギタリスト。1990年から2000年までメガデスに在籍。04年から拠点を日本に移し幅広いジャンルで活躍。
【URA―KiSS】渋谷を中心に活動する平均年齢19歳の7人組。通称うらきす。「うらきすハウス」で共同生活を行い、毎日動画投稿中。アイドルとの二刀流が話題を呼び「2018年Yahoo!検索大賞新人賞」受賞。












