【緊急連載「J帝国 崩壊前夜」③】解離性脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血で9日に亡くなったジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川さん(享年87)の「家族葬」が12日、都内で営まれた。集結したタレントは約150人! 出棺の際の遺影はジャニーさんから後継指名された“タッキー”こと滝沢秀明氏(37)が持った。一方で気になるのは、2017年9月にジャニーズ事務所を退所した稲垣吾郎(45)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(42)による「新しい地図」の動向だ。葬儀の場で“SMAP再結成”もウワサされたが…。 

 午前9時すぎ、所属タレントを乗せた黒のアルファードやハイエースが続々と集結。マイクロバスも横付けされ、ジャニーズJr.とおぼしきメンバーが次々と降りてきた。

 葬儀場所に選んだのはジャニーズ事務所が数年前に購入し、実勢価格80億円以上といわれる東京・渋谷区の自社ビルだ。生前、ジャニーさんの「都心でもっと大きいJr.の稽古場が欲しい」という要望で購入したそうで、いわばジャニーさんの夢が詰まった場所だ。

 本紙が確認できただけでも「KinKi Kids」の堂本光一と堂本剛、「KAT-TUN」の中丸雄一、「NEWS」の手越祐也、加藤シゲアキ、「関ジャニ∞」の横山裕、錦戸亮、大倉忠義、「Hey!Say!JUMP」の山田涼介、伊野尾慧、薮宏太、八乙女光、「Sexy Zone」の中島健人ら。

 不思議な光景も見られた。正午すぎ、事務所のスタッフだけがビルの外へ。事前にジャニーズ事務所はこの日の葬儀について「ジャニーの子供でございますタレント達とJr.のみで執り行う家族葬とさせていただきます」と説明していた。つまりジャニーさんとの“最後の時間”は、純粋に「子供たち」だけで過ごした可能性が高い。

 関係者によれば「これだけのジャニーズタレントが一堂に会するのはめったにない。会場では歴代のジャニーズの曲が流され、スクリーンに門外不出のジャニーさんのプライベート動画が映されたようだ。それを見て、皆が思い出話に花を咲かせていた」という。

 出棺は午後2時半ごろ。遺影は「ギネスブック2012年版」に掲載された時の帽子&サングラス姿の写真だった。

 霊きゅう車の助手席に座ったのはジャニーさんから“後継指名”され、子会社「ジャニーズアイランド」の社長に就任した滝沢氏。浴びせられるフラッシュにも動じず、一点を見つめていた。

 そんななか、注目されたのはジャニーズ絶頂期を支えた元SMAP3人が参列したか否か、だ。17年9月に事務所を退所し、チーフマネジャーだった飯島三智氏(現CULEN社長)の下に合流。「新しい地図」として再出発したが、先月18日にジャニーさんが救急搬送された後も対面はかなわなかった。

 3人もまた、ジャニーさんの「子供」なのは疑いようがない。参列資格は十分で、一部スポーツ紙では家族葬の場で中居正広(46)、木村拓哉(46)と合流し「SMAP再結成」とも報じられたが、本紙の取材で3人の姿は確認できなかった。また、中居の姿も確認できなかった。

 関係者によれば「3人は来場していません。下手に参列して現場を混乱させても悪いと配慮したようですね。すべてが終わるのを待ってから、後日、ジャニーさんの元にあいさつに出向くと聞いています」という。とはいえ、どこかむなしさも禁じ得ない。後日、出向くといっても、亡きがらとの対面がかなわないのは無念に違いない。病室のジャニーさんに意識があれば、とっくに面会を許されていただろう。

 3人が退所する際、ジャニーさんは「どこに居ようと応援する気持ちは変わらない」と異例のコメントを発表した。そんなジャニーさんが存命だったからこそ、3人は“守られていた”部分もある。しかし今後は、メリー喜多川副社長の娘である藤島ジュリー景子氏が新社長に就任する見通しだ。

「現時点で、この母娘が3人と飯島氏を応援するとは思えない。ジャニーさんが亡くなった後、3人に対しての風当たりが強くならなければいいのですが…」(芸能プロ関係者)

 大黒柱を失ったジャニーズ帝国の“暴走”を憂うばかりだ。【次回へ続く】