大麻取締法違反(所持)の罪に問われた「KAT-TUN」の元メンバー田口淳之介被告(33)と、元女優小嶺麗奈被告(38)の初公判が11日、東京地裁(長池健司裁判官)で行われた。法廷でともに交際続行を宣言して世間をあぜんとさせたが、まだまだ波乱含み。というのも、田口被告がその天然ぶりから、古巣のジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川さん(享年87)のお別れの会に“乱入”するのではないかと周囲は戦々恐々としているというのだ。

 起訴状によると、田口、小嶺両被告は5月22日、一緒に住んでいた東京・世田谷区のマンションで乾燥大麻約2・2グラムを所持したとしている。

 田口被告はブラックのスーツ姿、小嶺被告は白のシャツ姿でそれぞれ入廷し、被告人席に並んで着席。証言台に立つと、いずれも神妙な面持ちで起訴内容を「間違いないです」と認めた。両被告とも使用歴は10年ほどと供述。親和性がうかがえる。特に、田口被告はKAT―TUN在籍時からクスリに溺れていたわけだ。

 まさかの宣言は、被告人質問の答弁で飛び出した。田口被告は交際を「続けていきたいと思っている」と告白。小嶺被告に至っては「交際を続けるなら結婚したいと思っている」と言い切った。法廷でプロポーズするとは、まさに前代未聞の事態だ。

 検察側は両被告に懲役6月を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は30日。

 小嶺被告から大麻のことを聞いたのが、使用のきっかけになったとみられる田口被告。それだけに法廷での交際宣言は「裁判官の心証を考えれば適切だったのか疑問」とワイドショー関係者が言うように、誰もがあぜんとさせられる事態だ。それもこれも田口被告の天然で、空気を読めない性格のなせるワザだろう。

 そもそも田口被告の“天然”ぶりは今に始まったことではない。

 2010年に亀梨和也と人気を二分していた赤西仁が、13年に田中聖が、それぞれグループを脱退した時、「何とかなるっしょ」とさほど深刻に考えず、あっけらかんとしていたという。

 16年3月に自身がKAT-TUNと事務所も辞める前に、ジャニーズ側に「仕事と小嶺、どちらを取るんだ?」と聞かれ、少しも迷わず小嶺被告を選んだ逸話もある。

「ファンを第一に考えれば、あり得ない選択だった」(同関係者)

 今年6月7日の保釈では、東京湾岸署で“土下座パフォーマンス”を披露。「本人は反省の意味を込めたのかもしれないけど、世間はビミョーとしか感じない」(同)。そして、極め付きはこの日の法廷での交際宣言だった。

 これだけの“天然”ぶりを見せている田口被告だ。ドラゴンクエストシリーズの何が起こるか分からない呪文「パルプンテ」のように、何をするか分からない。そこで警戒されているのが、田口被告がジャニーさんのお別れ会に参列するのではないかということだ。

 ジャニーズ事務所側は9日の文書で、通夜・告別式について故人の“子供”であるジャニタレとジャニーズJr.のみで“家族葬”を執り行い、関係者向けには、お別れの会を設定すると発表した。

「一応は元ジャニーズなので、出席は問題ないと思われるかもしれない。でも、ジャニーさんは生前、薬物事案を非常に嫌っていた。自身の“子供”といえど田口をどう思っていたか定かではない。特にティーン世代中心のファンを抱えていたからなおさらだった」(芸能プロ関係者)

 天然の田口被告ならお別れの会にはひょっこりやって来るかもしれない。「薬物事案で世間を騒がせたばかりの田口が出席すれば、間違いなく報道陣、世間の関心はそちらに向く。ジャニーズ側も警戒しているようだ」(テレビ局関係者)

 天国のジャニーさんは「ユー、よく来たね」と迎え入れてくれるかもしれないが、関係者にとっては迷惑以外の何物でもない。