瀬戸内7県を拠点に活動するアイドルグループ「STU48」が18日、兵庫・神戸国際会館こくさいホールで「STU48 岡田奈々ラストコンサート」を開催。AKB48としても活動する岡田奈々(24)はこの日をもって兼任解除となり、STU48としてラストステージとなった。

 2017年に結成された同グループのオーディション審査から関わってきた岡田。「暗闇」「ペダルと車輪と来た道と」「夢力」と3曲立て続けに披露。岡田は「皆さんたくさんの愛をありがとう。今日は最高の1日にしましょう!」と呼びかけた。

 2代目キャプテン・今村美月が「奈々さん、ついに今日が来てしまいましたね。今の気持ちを聞いてもいいですか?」と尋ねると、岡田は「明日からもうSTU48のメンバーじゃなくなるなんて想像つかないし、こうしてSTU48全メンバーでステージに立てることは本当に貴重なので、最後の最後まで悔いなく楽しみたいと思います」としみじみと語った。

 また、昨年発売され、岡田がセンターを務めたAKB48楽曲「根も葉もRumor」の“STU48バージョン”を初披露。VTRでは、同曲を取り入れた理由について、岡田が思い出ばかりではなく難しい楽曲で挑戦、これからのSTU48に向けた思いも込められたものと明かされた。

 中盤の「誰かがいつか好きだと言ってくれる日まで」では、卒業した磯貝花音と薮下楓が登場。磯貝は「奈々さんにお会いするのも卒業以来で、舞台でしゃべるのも久しぶり。すごく緊張しているんですが、一緒に踊れてうれしかったです」と話せば、薮下も「私の卒業コンサートの時にスケジュールの都合で奈々さん来れなくて、もう一緒にステージに立つことはないと思ってたんですけど、一緒にパフォーマンスできてうれしかったです」と笑顔を見せた。

 「思い出のほとんど」を披露後、甲斐心愛からのサプライズ手紙も。書きながら涙が止まらなかったという甲斐は「STU48には絶対、なあちゃんがいなきゃダメでした。今までグループを背負ってきてくれてありがとう」と感謝を伝えながらも「まだ辞めないで!」と駄々をこねる姿には、岡田も涙が止まらなくなった。

 アンコールでは、今村が「奈々さんのSTU48としての最後の姿、皆さん、目に焼き付けてください」と呼びかけ、「瀬戸内の声」「奇跡という名のストーリー」を披露。歌唱中にはサプライズで今村が「スタッフさんに無理を言ってこの時間を作っていただきました。私が今、手に持っているのはメンバーみんなから集めた“奈々”にちなんだ7色のレインボーローズです。レインボーローズの花言葉は『奇跡』『無限の可能性』です。奈々さんがSTU48に来てくださった奇跡があったからこそ、私たちSTU48は無限大の可能性を感じられて、すごく素敵な思い出がたくさんできました」と感謝。

 さらに、「また薔薇の花言葉には『生まれ変わってもあなたを愛する』です。STU48は奈々さんがいなくなって生まれ変わってしまうし、奈々さんはSTU48から離れて生まれ変わってしまうけど、これからも私たちは奈々さんを愛し続けます」と伝えた。

 最後のMCで岡田は 「皆と離れてしまうのは本当に本当に寂しいんですが、今のみんなならこれからも進化し続けられると思います。でも、そこには温かいファンの皆さんの応援が必要です。私も、誰よりもSTU48のファンでいます。ファンの皆さんもSTU48のことを常に常に見続けて、愛を届けてあげてください」とファンに向けてお願いした。