アイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー・通称ノイミー)」メンバーへの付きまとい行為で、昨年12月に男性1人が強要の疑いで警視庁駒込警察署に逮捕されていたことを「週刊文春デジタル」が報じた。さらに、この男性が元NGT48・山口真帆(24)への暴行事件に関わった“アイドルハンター集団”のメンバーだったことが判明。本紙の取材では、山口を襲った中心格のA氏が今なおハンター集団の“資金源”になり、暗躍している可能性も浮上した。

 ノイミーは、元HKT48の指原莉乃(27)がプロデュースし、昨年2月に結成されたアイドルグループだ。

 同グループは12月20日に公式サイトで「ファンの皆さまへのお願い」と題した文章を掲載し、ファンによるメンバーへの付きまとい行為があったと明らかにした。

 指原も自身のツイッターで「メンバー本人は家を特定されないために、グループを守るために、恐怖心に耐えて対処をしてくれました」と状況説明。「危害は加えられていません。ただ、彼女が不安な気持ちでこのまま過ごすのは運営としても耐え難く、被害届を提出しました。警察にすぐに対応していただき、運営でもすぐに話し合い、プライベート・握手共に警備を強化することにしました」と、今後の対策を明かしていた。

 19日にアップされた文春デジタルによれば、熱狂的なファンX氏が昨年12月16日、メンバー1人の自宅最寄り駅で待ち伏せをし、2時間以上も付きまとい、LINEの連絡先を聞き出した。X氏は同20日に強要の疑いで逮捕。メンバーやグループへの接触をしない旨の誓約書を書き、グループへの出入り禁止処分に。年明けの1月9日に釈放されたという。

 X氏でさらに驚きなのは、一昨年12月に起きた元NGT48・山口への暴行事件にも関わっていた“アイドルハンター集団”の1人だったのだ。

「事件では、山口を襲った主犯の男AとBが逮捕され、不起訴となっているが、Xは山口の帰宅時間をメンバーから聞き出してAらに教えた人物。事件後、近くの公園で山口らとA、Bが話し合った現場にも合流している。NGTの運営会社が設置した第三者委員会が昨年3月にまとめた『調査報告書』にもXのことは記載されている」(芸能プロ関係者)

 X氏は20代後半でA、B両氏らハンター集団とNGT以前にもさまざまなグループを標的に。アイドルと“つながり”と呼ばれる私的交流を目的に協力態勢を敷いていた。

 さらに、本紙の取材で今回の事件では山口事件の中心のA氏(暴行は否定)がX氏の“資金源”として暗躍している可能性が浮上した。

「Xはノイミーのイベント、握手会などに頻繁に通う有名ファン。他のファンからは“お金を持っている”と思われていましたが、定職には就いていなかった。豊富な資金源はAだったと言われている。大手企業幹部の御曹司でもあるAは潤沢な資金を持ち、NGT事件前からBに資金提供し、今でも子飼いのようにしているようです。東京、新潟に複数のマンションを借りていたことも分かっている」(前同)

 本紙はA氏が周囲に「FX(外国為替証拠金取引)で儲けた」などと吹聴。大学生ながらNGTの握手会で毎回、何十万円分の握手券を手にする姿を報じている。

 A、B両氏といえば、現在もNGT運営会社AKSが損害賠償を求めた裁判で争っている身だ。

 ノイミーという別のグループといえども、NGT事件にも関係するX氏が事件を起こしたことは痛手。裁判への影響に肝を冷やしていると思いきや、余裕だという。

「Aは昨年12月19日に事件に絡んだ騒動を自ら語る動画を配信(本紙既報)。係争中にもかかわらず大胆な行動で驚かせた。しかも、山口への今の思いについて『成長させてくれた感じかな』と余裕のコメントで、『この裁判に意義はない』と“ムダ”であると語っていた。これまで迷惑行為を繰り返し、警察沙汰になったメンバーも多数おり、警察への対処方法もマニュアル化している。実際、Xも『俺も逮捕された~』と悪びれることなく、Aらメンバーに報告している」(集団を知る人物)

 さまざまなグループで事件や騒動を起こし、出禁処分などになりながらも、まったく反省の色がないハンター集団。「金はあるし、また別のグループに行けばいいか」ぐらいしか思っていないのかもしれない。