【東スポ映画大賞】劇団ひとり泣き芸「悪口ばっかりなのに何で賞を!」

2015年02月23日 11時00分

おなじみの泣き芸でたけし(左)のツッコミを受ける劇団ひとり

「青天の霹靂」で原作、脚本、監督、出演の4役をこなしたタレントの劇団ひとり(38)は新人賞を受賞した。


 たけしが「ひとりは『オモクリ監督』(フジテレビ系)でも4、5分のいい作品をバンバン撮っていたので、長編を撮ったらどうなるんだと期待してた。言いたいところもあるが、忙しい中よく撮った」と評すと、劇団ひとりは「子供のころから憧れていたたけしさんに賞をもらえて夢のようです」と喜びで声を詰まらせた。


 ところが、ここからコントのような“ひとり劇場”がスタート。


「受賞の知らせを聞いて、コンビニで東スポを買いました。待ちきれず、車の中で読みました。でも、たけしさんのお言葉が『後半の意味がわからない』『つじつまが合ってない』『演芸場の描き方がなってない』…悪口ばっかりでした。じゃあ、何で(賞を)くれるんだって思いました!」とおなじみの悲壮感に満ちた表情で激白すると、会場は爆笑の渦に包まれた。


 すかさず、司会のガダルカナル・タカが「審査委員長の愛情表現ですから」とフォローを入れると、劇団ひとりは「ありがとうございます。次回はほめられるような作品を撮りたいです」とようやく笑顔を見せた。


 初監督作品となった同映画の舞台は、1970年代の東京・浅草で、たけしが愛するくじら料理店「捕鯨船」も登場している。


 式の終了後には「原作の中ではたけしさん本人も登場してますからね。(厳しい言葉も)うれしかった。僕は昔から浅草っていう町に憧れていて、たけしさんも浅草キッドさんもバイブルみたいな存在ですから」と喜びの胸中を明かした。


 次に挑戦してみたい作品は「やっぱり笑って泣ける映画が一番好きです。『男はつらいよ』じゃないですけど、派手じゃなく、邦画ならではの、人情話を撮りたいです」と意欲を示す。


 芸人と映画監督という二足のわらじを履いている点はたけしと一緒だ。


「基本的に我々はお笑いなんだけど、お笑いは最強だと思っているからね。お笑いは何やったって一番だっていうような自負がある」というたけしの熱い言葉が、マルチな才能の持ち主である劇団ひとりをさらに飛躍させるに違いない。