慶事をきっかけに、神々の集う神社・出雲大社がゆるキャラを許した! 5日に結婚した高円宮家の次女典子さん(26)と出雲大社(島根県出雲市)の権宮司・千家国麿さん(41)の披露宴が6日、厳粛に執り行われた。この結婚を機に関係者からなんとも興味深い話が伝わってきた。地元では非常に険悪な仲と噂されていたゆるキャラ「しまねっこ」と出雲大社が「完全和解した」と話題になっているという。どういうこと?

 披露宴は、両家の親族や友人、地元関係者ら285人が出席して、松江市の「ホテル一畑」で開かれた。

 前日5日の結婚式では、奉祝に訪れた観光客らに出雲大社の警備員が「撮影しないでください」と念を押して回った。この日の披露宴も新婦が皇族出身だけに、両家は「私的な行事」を理由に、報道陣の直接取材を認めなかった。

 披露宴は華やかさを前面に押し出す形が一般的だが、むしろ厳かに厳戒態勢で執り行われた。氏子の古老(81)は「神々が集まる出雲大社側にとっては『大切な神事』という扱いで、緊張感を持って取り組んでいた」とその理由を説明している。この厳粛さが、ゆるキャラに対する怒りのもとなのか。そもそも出雲大社としまねっこが「険悪になった」原因は何だったのだろうか?

「しまねっこ」は2010年、公募のデザインがもとになり、島根県観光協会のゆるキャラとして誕生した。だが、そのデザインに問題があったようだ。

 出雲大社周辺にある土産物店の主人は「実は頭が出雲大社の大社造と呼ばれる屋根の形にそっくり。『神聖な大社を、ゆるキャラがパクるとは何事か!』と、神職が怒っているという噂が県内では流布していた」と解説する。

 実際、しまねっこも頭の形の由来を問われると「島根にある神社の形にゃ」と話すものの、決して「出雲大社の屋根を模した」とは言わないようにしているという。

 ところが、状況が一変したのは結婚式当日の5日夜のこと。千家さんが午後9時57分に、フェイスブックで「ぜひ『ゆるキャラグランプリ』の『しまねっこ』への投票お願いします!1日1回投票できますよ!!!」と書き込んだのだ。

 しまねっこは、毎年開催される「ゆるキャラグランプリ」でもこの2年はトップ10入りする人気者だが、なかなか優勝を射止められない。

 実は、千家さんは先月8日にもゆるキャラグランプリに出場するしまねっこの得票数を見て「先日見たときは確か5位だったのが、6位、7位とずるずる…」「皆様の応援をお願いします」と、しまねっこの順位を心配する書き込みをしていた。

「国麿さんが応援しているということは“パクリ問題”は許されたということでしょう。これで島根県民も大社に遠慮なく応援できますね」と、ある関係者は和解に胸をなで下ろしている。

 神のお許しを得たしまねっこが、11月3日のゆるキャラグランプリの結果発表で初の優勝を手にすることができるか?