ボートレース児島のSG「第31回グランドチャンピオン」は最終日の27日、12Rで優勝戦が行われた。枠なり3対3で始まったレースは、カドからコンマ07で踏み込んだ白井英治と2コースツケマイで攻めた菊地孝平を退けた前本泰和(49=広島)がイン逃げ快勝。2013年、住之江「GPシリーズ」以来、2度目のSG優勝を果たした。
内枠3艇の予選順位は前本5位、菊地孝平10位、湯川浩司18位。これに対し、4カドから1位の白井、2位の峰竜太が連動して攻めるという決戦の構図。観戦するファンにとってはワクワク感いっぱいのレースになったが、1号艇・前本のプレッシャーは想像を絶するものだったと推察される。
しかし、レースはインからコンマ07の快ショットで応戦した前本が、いつも通りの速攻で決着をつけた。ここまで積み重ねた126回の優勝と236回の敗戦を糧に、127回目の優勝を〝SG優勝〟という最高の作品に仕上げた。
「(優勝戦当日は)一日中、緊張していましたが、この流れ(優勝戦1号艇獲得)を逃がさないように強い気持ちで臨みました」
インからゼロ台に踏み込んだスタートの切れ味もさることながら、菊地のツケマイを「たぶん、来るだろうな」と頭に入れる冷静さはどうだ。一方で、ゴールの瞬間は人差し指を立てたガッツポーズまで披露し「なかなかできないんで思い切りやりました(笑い)」と、前本らしくクールな中にも、ささやかに感情を爆発させた。
これで今年7V。賞金ランクも3位まで上げて「(獲得賞金)6位以内を意識して走りたい」と目指すはシードでのグランプリ出場だ。児島は4月に走り「ある程度(調整を)つかんでいた」というが、調整力に加え、勝ち方を熟知していることも今年後半戦の大きな武器になるだろう。
「まだまだ上手くなりたいと思っているので」と進化するベテラン・前本は、研鑚の手を緩めることなくグランプリ本番まで突っ走る。












