函館競輪開設71周年記念(GⅢ・五稜郭杯争奪戦)が15日、幕を開けた。豪華メンバーで争われたメインの特選は、守沢太志(35=秋田)が北日本3番手から俊敏な立ち回りで突き抜け快勝。レース後は前を任せたラインの仲間に感謝の言葉が続いた。なお、16日から北海道にも緊急事態宣言が出されるが、通常通り有観客で開催される。

 地元開催に燃える北日本勢の気迫と意地がダービー王・松浦悠士(30=広島)の進軍を止めた。北海道・釧路市出身の高橋晋也(26=福島)が松本貴治(27=愛媛)を封じて赤板先行。4番手をキープした古性優作(30=大阪)にはまくられたが、番手の佐藤慎太郎(44=福島)がけん制しながら古性に飛び付いたことで、その後ろの守沢にもチャンスが生まれた。

「晋也が先行争い覚悟で頑張ってくれたし、慎太郎さんもいい仕事をしていた。もちろん感触は悪くないけど、今日はラインのおかげですね」。

 そうは言っても、最終2センターで坂口晃輔(33=三重)を飛ばしてコースを確保し、展開有利に抜け出した稲川翔(36=大阪)に踏み勝っての1着は、メンバーレベルを考えても価値は高い。「まあ、この相手で1着ですからね。気分はいいですよ」。消化不良で終わった京王閣ダービーの分まで、今節はキレキレの走りを見せてくれそうだ。

 一方、人気を集めた松浦は任せた松本が7番手に立ち遅れ5着スタート。打鐘前に古性と接触したアクシデントも響いた。「(接触で)前輪がブレてしまって恐る恐る踏んでいた感じ。ちょっと残念なレースになってしまいました」。それでも、感触はダービーより良かったようで「もう少し早く(松本の)見切りをつけて踏み込めたらいい勝負ができたと思う。車は進んだし楽しみな状態。二次予選は自力です」と、早々に気持ちを切り替えていた。