歌手・クミコが30日、東京・東京オペラシティで「クミコ スペシャルコンサート2026 ~シャンソンティックな歌たち with Baby Boo~」を開催した。
5月にリリースされたコンセプトアルバム「シャンソンティックな歌たち Vol.2 ~時代を紡ぎ、物語を歌う~」の発売を記念し、名古屋、札幌、神戸と巡ってきた全国ツアーのファイナル公演。クミコは客席後方の扉からオープニング曲「サン・トワ・マミー」を客席の間を歩きながら歌い上げ、冒頭から場内を温かな熱気で包み込んだ。
ステージではアルバム収録曲の「イムジン河」を披露。きたやまおさむによる追加詞バージョンをもとに、現代にも通じる平和への祈りを静かに響かせた。ファイナルとなる東京公演だけのスペシャルゲストとして、作詞家の湯川れい子氏と合唱団TLCがステージに呼び込まれた。
クミコが湯川氏に年齢を尋ねると「90歳」という答えられ「初めてお会いした頃からほとんどお変わりがなくて、本当に不思議」と目を丸くした。湯川氏は「あちこち変わっていますよ。やっぱり、ちょっと歩けないですしね。本当はピンヒールでも履いてきたかったけれど、転ぶと危ないから」とおちゃめに告白。それでも、若々しい湯川氏の姿に、クミコが「ほら、なんだかありがたい感じがして、ご利益がありそうって手を合わせたくなっちゃうんですよ」と話した。
また、クミコは今年6月に91歳で逝去された美輪明宏さんの不朽の名作「ヨイトマケの唄」や、今年5月に92歳で逝去された歌手・菅原洋一さんの代表曲「今日でお別れ」を歌唱。クミコは生前の菅原さんと同曲をデュエットでレコーディングした経験があり、直接薫陶を受けた深いゆかりを持つ一曲でもある。日本の歌謡界・シャンソン界を牽引した大先輩を偲び、過度な感傷を排した抑制の効いた情感で歌い上げていた。













