ソフトバンク・庄子雄大内野手(24)が16日、みずほペイペイドームで行われた日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで最優秀選手賞(MVP)に輝いた。3試合すべてに「9番・遊撃」で先発し、11打数5安打、打率4割5分5厘、2打点を記録。9番打者のMVP受賞はCS史上初の快挙となった。

 庄子は第1戦(14日)で同点適時打を放ち、守備でも好プレーを披露。第2戦(15日)では三塁打と内野安打で得点の起点となった。この日の第3戦でも1点を追う3回に同点適時打を放つと、5回には二塁打で出塁し、正木の逆転決勝2ランにつなげた。チームは6―2で勝利し、3連勝で3年連続の日本シリーズ進出を決めた。

 表彰式で賞金100万円を獲得した庄子は、受賞の心境を「率直にうれしい気持ちでいっぱいです」と語った。打率4割5分5厘という数字には「出来すぎかなと、自分でも思っています」と照れくさそうに振り返った。

 活躍の要因については「クライマックスが始まるまでの練習期間で、しっかりと自分の準備というかやるべきことを準備してきたことが要因かなと思います」と説明。シーズン中から同じことを反復してきたといい、勝負強い打撃についても「チャンスの場面だったので、とにかく積極的にスイングを仕掛けていく」と明かした。

 短期決戦での活躍にも、意外な舞台裏があった。「初戦はものすごい緊張したんですけど、2戦目、今日と緊張感なくというか、初戦で緊張がほぐれて、本当に楽しみというか、そういう気持ちの方が大きかったです」と告白。

 第1戦の好守については「まずは守れないと、このチームでは試合に出られないと思うので、ミスなくやるというのが僕の最低限だと思うので」と守備への意識の高さを示した。

 2年目の今季は先発の機会をつかみ、結果を残し続けた。「今シーズン初めてのスタメンの機会で、しっかりと結果を残すことができた」と振り返り「それを継続してなんとか必死に食らいついていけた」と飛躍の理由を語った。

 小久保裕紀監督(55)も「このシリーズはラッキーボーイ的な存在で」と評価。川瀬も虎視眈々と出場機会を狙っていた中、庄子がその座を譲らずに最後まで戦い抜いたことをたたえた。

 24日開幕の日本シリーズに向けて、庄子は守備と走塁を基本に、打撃や盗塁でも自分らしさを発揮する考えを示し「守備と足を売りにしているので、まずはそこを前面に出していきたいと思います」と意気込んだ。