〝マイル侍〟が底力を発揮だ。愛知・名古屋アジア大会陸上男子1600メートルリレー決勝(29日、パロマ瑞穂スタジアム)で、日本(佐藤風雅、林申雅、今泉堅貴、中島佑気ジョセフ)が3分0秒75をマークして金メダル。2014年仁川大会以来、12年ぶりの快挙となった。

 陸上競技の最終種目で会場を沸かせた。序盤から先頭をキープすると、最高の形で4走の中島にバトンをつなぐ。日本のエースはカタール、インドを振り切り、頂点の座を引き寄せた。レース後の中島は「金メダルを取れてすごいうれしい。個人(銅メダル)で悔しかった分、絶対に金メダル取るという強い思いで走った」と声を弾ませた。

 28日の男子400メートルリレーではまさかの5位に沈んだ。〝リレー侍〟の敗戦もあり、ある陸上関係者は「やっぱり男子のリレーはどちらがメダルを取らないといけない。どっちもメダルを逃すと、せっかく盛り上がっている短距離界のことを忘れられてしまう」と不安視。〝マイル侍〟へのプレッシャーは大きかったが、自国開催の一戦で各選手が躍動した。

 金メダルの奪還に成功し、アジア王者となった。ただ、目指すのは世界で活躍するチームだ。中島は「個人の力というのは絶対的に底上げしないといけない。個人でメダルを取れるところが1つ。あとは全員44秒というチームをつくれれば強いし、必然的に2分55秒台になる。それを北京(2027年世界選手権)で出せる可能性はある」。次なる関門突破へ、明るい兆しが見えた。