日本代表は28日、国際親善試合ベネズエラ戦(Eピース)に2―1で逆転勝ちした。初招集のMF斎藤俊輔(ウェステルロー)ら新顔をスタメンに送り込んだが、アピールは不発。こうした結果に元日本代表FW武田修宏氏(59=本紙評論家)は、代表人気低下への懸念を示した。

 3―1で勝利した24日のウルグアイ戦から先発10人を入れ替えた一戦。北中米W杯組以外の新戦力では、斎藤をはじめ、GK小久保玲央ブライアン(シントトロイデン)、MF中野就斗(広島)、MF佐藤龍之介(バレンシア)、MF熊坂光希(柏)がスタメンに名を連ねた。

 しかし、前半は停滞したまま得点を奪うことができず、特にフィールドプレーヤーは爪あとを残せなかった。斎藤は「チャンスで決め切れなかったのは悔しかった」。中野は後半開始早々の失点に関与してしまい「もっと成長しないといけない」と反省した。

 結局、FW上田綺世(リール)が2得点を挙げ、エースの1点目をアシストしたのは、MF伊東純也(ゲンク)。MF久保建英(レアル・ソシエダード)がファウルを受けて、2点目のPKを獲得するなど目立ったのは常連組だった。

 既存の主力が活躍したとはいえ、新鮮味に欠ける内容は将来的なチームづくりはもちろん、人気面でも心配だ。ウルグアイ戦ではMF松木玖生(サウサンプトン)がA代表デビュー戦でいきなりゴールを決めるインパクトを残したにもかかわらず、世帯平均視聴率は9・1%(ビデオリサーチ調べ)にとどまり、W杯後の注目度急降下は懸念点。この日は松木に続く有望株の台頭もなかった。

 武田氏は「前半の内容は、南米のチームだったらブーイングが出てもおかしくはない。W杯のようなレベルの高い試合と比べて親善試合が見劣りするのは仕方ないが、こういう試合では、新たな選手が出てくることが大事。前半のような試合をしていたら、人気が落ちてしまいかねないし、代表の価値も下がってしまう」と不安視した。

 人気面でもフレッシュさは必要不可欠。武田氏は「これからのために、もっと若手に頑張ってもらわないとね」と奮起を促した。