涙があふれ出た。愛知・名古屋アジア大会女子100メートル障害決勝(27日、パロマ瑞穂スタジアム)で、中島ひとみ(長谷川体育施設)は12秒78をマークして銀メダル。福部真子(日本建設工業)に0秒04差で敗れた。

 取材エリアに姿を見せた中島の目は真っ赤に腫れていた。金メダルを目標に掲げた最終決戦は、福部にリードを許す展開。後半は伸びのある走りで差を詰めるも、あと一歩届かなかった。「1位を取るということをずっと思い続けてやってきた。自分自身は金メダルを取ることができなかったけど、本当に準備してきたので、これが実力。素敵な負けだった」と声を震わせた。

 高校3年時に重圧から体調を崩して、長きにわたって苦しい時間を過ごした。「形の残るものを残したい」と挑んだ一戦で手にしたのは銀メダル。「本当にいい銀メダルだと思う。この銀メダルを見ていろんなことを思い出すだろうし、アスリートとしてこういう気持ちを味わえることは限られてるので、めっちゃ幸せです」としみじみ語った。

 今後については「終わったばかりなので考えられないけど、この大会をしっかりと次につなげていかないといけない」ときっぱり。銀メダルから得た経験を未来につなげていく。