和歌山競輪FI「西日本カップ」が29日、初日を迎えた。S級予選8Rは打鐘先行から逃げ切った中村龍吉(26=福島)が特大のインパクトを残した。
今期が初のS級にもかかわらず、これで3場所連続で予選突破。「S級の方が楽しい」と、新たな舞台は肌に合うようだ。
「前から切って切って、打鐘から行ければいいと思っていた」と、プラン通りに主導権を握ると、「風で重かったが、あとはどこまで行けるかだった」と振り返る。
中団3番手からまくってきた格上の皿屋豊に4角で迫られたが、「スピード域が同じぐらいだったので、危なかったが持っていくしかなかった」と自らブロック。完全に勢いを止め、そのまま押し切った。
「(坂本)周輝さんにバックを踏ませてしまったけど、差されなかったのは良かった」
逸材ぞろいの125期の一人。中村と同じ北日本では中石湊、山崎歩夢、小堀敢太、高橋舜らがすでにS級で存在感を放ち、今シリーズにも谷内健太、岩井芯、福田稔希、南部翔大といった各地区の大砲候補が顔をそろえている。
「同期はみんな、周りから強いと言われているので、自分もその中に入りたい」
2日目の準決10Rで激突する谷内とは「同い年で初対戦です。養成所では同じT教場にいました」と、静かに闘志を燃やす。少しばかり遅れてきた大器の快進撃は、まだ始まったばかりだ。












